舞台-中西和久のエノケン
先週は新橋演舞場、今週は打って変わって新宿紀伊國屋ホール。
先週が離宮の満願全席なら今週は年期の入った名物女将が仕切る老舗の小料理屋ってところでしょうか。
毎日高カロリーじゃ体に悪いですから。丁度の塩梅。
ところがどっこい薄味まったりにじじばばが食いついたか、新橋よりも客の年齢層がお高い様子。
小劇場の小さな小屋にひしめき合っております。

中西和久のエノケン
エノケン・ロッパのエノケンです。
そう、日本のチャップリン日本のバスター・キートン榎本健一。
このエノケンの評伝をそのまま舞台にしたような内容でした。
まず幕が上がると舞台美術妹尾河童の背景セットが目を引きます。
戦前昭和の香りを漂わす、手書きふうの広告看板やらやら。
地味な色味だったり不如意な文字だったり。
そこへなんと客席背後から登場するのが中西演じる榎本健一。
「オレがホンモノのエノケンだ。中西とやらを出せ。最近オレの偽物が多くて困る。だから直接懲らしめに来たのだ…云々」
どうやら、エノケンを看板に掲げるニセ?劇場にホンモノのエノケンが乗り込んできて、タラタラなにをかやりよるということらしい。
そしてこの設定が最後まで引っ張られて意味のある大オチに繋がっていくのだけれど、なんのことやらわからないまま『ホンモノのエノケン』が客に自分語りを語り出すものだから、ここで置いていかれると辛いです。
僕は若干置いていかれそうになりました。
なにしろ僕なぞにとってはエノケンなんて昭和の遺物、スクリーンという名のビデオテープの中でクルクル動き回っていたなぁという印象しかないのです。
あれは二十日鼠だったか義経だったか、ともかく過去の者には違いない。
歴史の銘板に刻まれて砂となって風化する、はずのそれを今世に甦らすというのだから、奇術か魔術かいずれただ事じゃありません。
よって観る者にも幻視力が必要になる。
しかしながら芝居が進みつつあると、いえいえそこは名手中西和久、ぬかりは無いようお目もじいたした。
歌と踊りタップダンスにカンカンに、キャバレー風レビューというのでしょうか、ともかくきらびやかで飽きさせない演出になっています。
エノケンがエノケンを演じつつ自らを語る。時に酒飲みの管巻き言い訳だったり、喜劇役者のプライドだったり。一通り語り終えると、歌と踊りが始まって、時代と共に一つの幕が過ぎゆくという構成。う~ん、わかりやすい。
ミラーボールの光線と女優陣のおみ足でこちらクラクラ。クラゲの毒で麻痺しっぱなし。
2時間弱。十二分満足。
ただし。正直いうとウィキペディアでいいからエノケン基本情報は仕入れていくのだったと後悔しましたね。
オバサマ、オジサマ方はエノケン演じる中西の、エノケンとしてのエピソードトークや小気味のイイギャグに大うけの様子だったのですが、こちとら菊田栄やサトウハチローといわれても小耳に挟んだだけの御名前。
なんのことをか理解しようと務めてもはぁ、ふぅんとの唸り感想しか絞り出せないのでした。
もったいない。
最後に。
出演者のお一人と直接話せる機会がありました。
なんという贅沢。これぞ小劇場。
そこでの打ち明け話によれば役者陣は楽器ダンスなどほとんど初めての人が、一から練習したのだそうです。約一年。
ほへ~。
観ている間はサックス、トランペット、クラリネット、歌や踊りできる人キャストしたんだろうと思ってました。
まあ、これは蛇足ですね。
役者の努力はしかるべきかもしれない。知って得するものでもないのかも。
あたしは結構お得でしたが。
来月ツアーで中京北陸方面廻るみたい、お近くの人どすか。
先週が離宮の満願全席なら今週は年期の入った名物女将が仕切る老舗の小料理屋ってところでしょうか。
毎日高カロリーじゃ体に悪いですから。丁度の塩梅。
ところがどっこい薄味まったりにじじばばが食いついたか、新橋よりも客の年齢層がお高い様子。
小劇場の小さな小屋にひしめき合っております。

中西和久のエノケン
エノケン・ロッパのエノケンです。
そう、日本のチャップリン日本のバスター・キートン榎本健一。
このエノケンの評伝をそのまま舞台にしたような内容でした。
まず幕が上がると舞台美術妹尾河童の背景セットが目を引きます。
戦前昭和の香りを漂わす、手書きふうの広告看板やらやら。
地味な色味だったり不如意な文字だったり。
そこへなんと客席背後から登場するのが中西演じる榎本健一。
「オレがホンモノのエノケンだ。中西とやらを出せ。最近オレの偽物が多くて困る。だから直接懲らしめに来たのだ…云々」
どうやら、エノケンを看板に掲げるニセ?劇場にホンモノのエノケンが乗り込んできて、タラタラなにをかやりよるということらしい。
そしてこの設定が最後まで引っ張られて意味のある大オチに繋がっていくのだけれど、なんのことやらわからないまま『ホンモノのエノケン』が客に自分語りを語り出すものだから、ここで置いていかれると辛いです。
僕は若干置いていかれそうになりました。
なにしろ僕なぞにとってはエノケンなんて昭和の遺物、スクリーンという名のビデオテープの中でクルクル動き回っていたなぁという印象しかないのです。
あれは二十日鼠だったか義経だったか、ともかく過去の者には違いない。
歴史の銘板に刻まれて砂となって風化する、はずのそれを今世に甦らすというのだから、奇術か魔術かいずれただ事じゃありません。
よって観る者にも幻視力が必要になる。
しかしながら芝居が進みつつあると、いえいえそこは名手中西和久、ぬかりは無いようお目もじいたした。
歌と踊りタップダンスにカンカンに、キャバレー風レビューというのでしょうか、ともかくきらびやかで飽きさせない演出になっています。
エノケンがエノケンを演じつつ自らを語る。時に酒飲みの管巻き言い訳だったり、喜劇役者のプライドだったり。一通り語り終えると、歌と踊りが始まって、時代と共に一つの幕が過ぎゆくという構成。う~ん、わかりやすい。
ミラーボールの光線と女優陣のおみ足でこちらクラクラ。クラゲの毒で麻痺しっぱなし。
2時間弱。十二分満足。
ただし。正直いうとウィキペディアでいいからエノケン基本情報は仕入れていくのだったと後悔しましたね。
オバサマ、オジサマ方はエノケン演じる中西の、エノケンとしてのエピソードトークや小気味のイイギャグに大うけの様子だったのですが、こちとら菊田栄やサトウハチローといわれても小耳に挟んだだけの御名前。
なんのことをか理解しようと務めてもはぁ、ふぅんとの唸り感想しか絞り出せないのでした。
もったいない。
最後に。
出演者のお一人と直接話せる機会がありました。
なんという贅沢。これぞ小劇場。
そこでの打ち明け話によれば役者陣は楽器ダンスなどほとんど初めての人が、一から練習したのだそうです。約一年。
ほへ~。
観ている間はサックス、トランペット、クラリネット、歌や踊りできる人キャストしたんだろうと思ってました。
まあ、これは蛇足ですね。
役者の努力はしかるべきかもしれない。知って得するものでもないのかも。
あたしは結構お得でしたが。
来月ツアーで中京北陸方面廻るみたい、お近くの人どすか。