不動産の流動性

不動産の登記簿を見ていると、抵当権や根抵当権が設定されていることがよくあります。

抵当権は不動産を担保に、お金を借入する場合などに、貸付側で設定するのですが、その抵当権に更に抵当権、抵当権、抵当権と、順位が設定されていることあります。


所有者 A
根抵当権 B ○億円
順位2番 抵当権 C ○千万円
順位3番 抵当権 D ○千○百万円
順位4番 抵当権 E ○百万円

更に、固定資産税の滞納などにより行政の差押えなんてことがあります。

企業間取引の手法です。

AはBから○億円
BがCから○千万円
CがDから○千○百万円
DがEから○百万円
など

権利を担保に貸付する手法です。

たしかに不動産を活用した流動性のある金融取引のようですが、不動産としては固定資産税の滞納もあり流動性が焦げついています。

このような不動産で厄介なのが抵当権者が、反社会的勢力の関連会社がなっている事です。

私が調べたことのある不動産は、所有者は公益財団法人の関連する環境コンサルタント会社、根抵当権者はゼネコン、順位抵当権者が土木コンサルタント会社、解体・産廃業者。

土木コンサルタント会社が反社会的勢力の幹部が役員になっている業者で、その役員は拘留中でした。

で、流動性をあげるには、任意売却、差押え側で公売(競売)など、手続きが必要になります。

太陽光発電だと時間的に厳しい物件になります。

太陽光発電の場合、金融機関で担保に抵当権を設定することがありますが、流動性は関係ないかと思います。

理由として、土地と設備を売却する場合、根抵当権者の金融機関の同意が前提ですが、金融機関でも利益が確保されるからです。

例えば、土地・設備を15年固定2%/年
で貸出していたとして、短期前倒し返済手数料が発生しますので、残債+収納済約定利息+前倒し手数料により、利益が確定されるからです。

任意売却の場合でも、利益は確保されるでしょう。

不良設備でなければですが…。

なので、メンテナンスがどれぐらいされているか!

ポイントです!

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