「悪い子だ、おしゃべりをして!」
「立ち歩くなんて、悪い子だね!」
授業中のおしゃべりや立ち歩き、そして更にいえば暴力やいじめに対して、あなたは教員としてどのような指導をしていますか。
思わず出てくる言葉は、「悪い子だね」ではないですか?
「悪い子だね」と言いますか?
私自身、教員としてクラスの子どもたちに接するときや親として我が子に接するときに、気を付けている言葉遣いがあります。
それが、
「悪い子だ」
と、その子の人間に対してや人格に対してのコメントではなくて、
「悪い選択をしたね」
という、自らの行動をあやまった、選択を間違えたねという表現をして話すように心がけています。

(あなたは、どの道を選択しますか・・・)
現在の勤務校、オーストラリアの小学校でも、今週この表現を使う機会がありました。
小学校高学年の日本語の授業で、現在、買い物をテーマにした寸劇の練習をしています。日本語で買い物をするときによく使う表現を習い終え、グループで台本も作り終え、ひたすら劇の練習をしている最中のこと。
普段は、ひょうきんだけれども真面目に勉強し、練習している男子児童が、教室内を立ち歩きはじめ、一生懸命練習している他のグループにちょっかいをかけはじめました。
15分後には、みんなの前での発表を控えているだけに、どのグループも最後の仕上げに必死です。
そこで私が言うことは、
「おしゃべりして、立ち歩いて、あなたは悪い子だ」
ではなくて、
まずは、尋ねます。
「あなたは、今何をするべきだと思う?」
たいていの子は、この一言で、
「劇の練習・・・・」
といって、やるべきことに戻るのですが、
今日の彼は、違いました。
「劇の練習・・・・」と、言った後も、他の子のところに行って、おしゃべりを始めたのです。
しつこいです。私は、しつこい女教員です。
また、その子のところに行き、
「なぜ、あなたは間違った行動を選択しているのだろうか。10分ちょっとで劇の発表が始まります。練習しましょう」(実際の表現は英語だったので、ニュアンスだけ分かってもらえればと思います)
そして、彼は、発表までの残り数分、練習に戻りました。
その日の帰り間際に、その子と、少し話しました。
「あなたの今日の行動は自分でどう思う?」と、私。
「・・・・・・・」
「あなたは普段はよく授業に参加して学んでいる。でも、今日は残念ながら、間違った行動を選択したね。何がそうさせたのかと、私は思いをめぐらせているのよ」と、私。
「最近、お母さんにも同じことを言われた。次の授業では同じことをしません」と、彼。
と、その間、40秒ほどの会話でしたが、その時の彼の表情が反省を物語っていたので、来週はきっと授業に集中する、もしくは少なくともおしゃべりや立ち歩きがない彼に戻ってくれると信じています。
「悪い子だ(Bad boy)」と「悪い道を選んだ(Bad choice)」では、子どもにとって心に受けるダメージが半端なく異なります。私自身も、もし言われたら心に受けるダメージが随分と異なります。
私が、もし、「悪い子だ(Bad boy)」の表現を使っていたら、子ども達と教員である私の信頼関係を築くことは難しいのではないでしょうか。
これからも、「悪い道を選んだ(Bad choice)」の表現を使っていきます。
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