さて、ようやく学力テスト自体のあり方についての話ですが。
いくつか問題はありますが、大きくは
・教育に競争原理が持ち込まれてしまう
・学校の序列化ができてしまう
・プライバシーの侵害になる
・そもそも教育はどうありたいのかがわからない
というものがあるみたいですね。
ちなみに学力テストに公立校としては唯一不参加だったという愛知県犬山市の犬山中学校。
奥村英俊校長が「普段通り三百六十五分の一の一日だった」
とコメントしています。
また、市教委も「国は全国学力テストを競争原理とバウチャー制(学校選択の結果を踏まえた予算配分)導入への参考資料にしようとしている」とコメントし、今後も犬山市としては不参加の方針を変えるつもりはないそうです。
それでも、犬山市内の保護者の意見は分かれたままだそうで。
小学生と中学生の子どもがいる父親の一人は
「形骸化している教育委員会は多い。議論も説明会もなく、参加を決めたケースも多いと聞く。これほど熱く議論して不参加を決めた犬山市教委に敬意を表する」
とコメント。
一方、小学六年生の子どもを持つ母親は
「保護者説明会を聞いたが、納得できなかった。『参加したいなら、犬山を出て行け』と言われている気がした。来年度は参加できるように、と思っている」
とコメントしているそうです。
ちなみに犬山市の田中志典市長は、市教委に対し「来年度以降は柔軟に対応するよう強く働きかけたい」とコメントしています。
頭のカタい市教委にちょっと困っている感じですか(笑)
確かに、学校ごとの競争意識は芽生えさせるでしょうし、情報を集めれば「個人」としてはともかく、学校単位では序列化ができてしまう仕組みではあります。
でも、僕としては
学校の序列化はともかく、全国的に見て自分の学校、また自分の子供がどの程度のレベルにいるのかがわかるのは非常に有意義だと思います。
ランク分けされてしまうのは微妙ですが、改善策といいますか、問題が露出するのは決して悪いことじゃないと思いますので…。
井の中ではわからない問題は多々ありますからね。
…しかしながら。
結局「学校教育が一体何を目指しているのか」
というのはイマイチ読み取れません。
やれ「ゆとり教育だ」といって、科目としての垣根を取り払った教育を行ってみたり。
それで学力低下が取り沙汰されてきたら突然こんな学校ごとの成績を並べられるような試験を実施してみたり。
とりあえず、この学力テストに77億円かかっているそうです。
今の時点でこれを実施して、果たしてそれだけの見返りを受けられるのかどうかは微妙ですが。
…でも、おそらく学力テストは名ばかりで、今回最も調べたかったのは
テストと同時に実施された以下↓のアンケートでしょうね。
【全国学力テスト・質問事項】
小6・学校用(PDF)
小6・学校用質問
小6・児童用(PDF)
小6・児童用質問
中3・学校用(PDF)
中3・学校用質問
中3・生徒用(PDF)
中3・生徒用質問
これで、問題の解き方を追っています。
現在の学生の傾向がこれでわかるという話です。
僕は、今回に関しては教科の問題はお飾りで、こちらの方に重点を置いていると思います。
…だって、質問内容に力が入ってるのが丸わかりですし(笑)
「このアンケートはプライバシーの侵害になる」とのたまう保護者もいるみたいですが、
このアンケート結果は非常に興味があります。
学校および家庭に隠された膿を出すきっかけになればいいなぁと。