ソルトレーク五輪。
覚えているでしょうか?
男子ショートトラック1000メートル決勝で、上位の3人が全て転倒し、最後尾につけていた選手が金メダルに輝いたレースを。
あの選手の「今」がレポートされました。
記事は↓こちら。
「みんなが転んだから優勝したヤツ」、あの人は今……(ロイター)
ショートトラックのオーストラリア選手、スティーヴン・ブラッドベリー(32)は「みんなが転んだから優勝したヤツ」として記憶されるのがイヤだった。しかし、ソルトレーク五輪で金メダルを獲得して4年たった今も、ブラッドベリーはあの奇妙な優勝の恩恵を被っている。
あの時、ブラッドベリーは男子ショートトラック1000メートル決勝で最後尾についていたが、前の選手が全員転倒、クッションに衝突。ブラッドベリーは彼らをまたぎ、そのままゴール、金メダルの表彰台に登った。
この負け犬が勝ちを収める物語は、オリンピック報道をしていたメディアの注目を集め、夏のスポーツが人気のオーストラリアでウインタースポーツの人気に火がついた。
しかし優勝後しばらく、ブラッドベリーは金メダルを受け取ったことに不愉快に感じていた。
トリノ五輪では、オーストラリア・チームを指導しているブラッドベリーは「どう反応していいかわからなかったんだ。両手を挙げて万歳すべきか、隅っこに行って隠れるべきか」と語った。
最高の選手ではないという自覚もあったし、アクシデントにウンザリしていたブラッドベリーは、あの時、意図的に後尾についていた。ショートトラックでは転倒や失格は頻繁に起きる。うまくメダルに届けば儲けもの……そう期待していた。
しかし、まさか全員が転倒するなど夢にも思っていなかった。
「リレハンメル五輪(1994年)の時は優勝候補だったが、あっさり失格。それから首を骨折し、脚に100ハリも縫う大ケガをした。オレは支払いを済ませたんだ、って思ったよ。だれかが幸運に恵まれる資格があるとすれば、私はリストのトップに載ってるはずさ」
「あの金メダルは、数分間のレースに与えられたものじゃない、それにつながる12年間に与えられたものなんだ」
2002年、ブラッドベリーが帰国したとき、人々は英雄の凱旋を祝うように彼を称えた。
オーストラリアでは「ブラッドベリーする(Doing a Bradbury)」といえば、あらゆる悪条件をはねのけて勝つことを意味するのだ。
[日本語訳:ラプター]
…いや、実際にあのレースだけを見れば「たなぼた勝利」「誰でも勝てる」と言われてもおかしくないとは思いますが。
それでも彼は決勝まで勝ち残る、世界一にふさわしい選手な訳です。
決勝まで残るような選手ですから、あとはコース取りと一瞬の駆け引きが勝敗を分けます。
ワタシはあの勝利を「運が良かった」ではなく「駆け引きに勝った」のだと思います。
立派な勝利だと思います。
…ただ、滑っている本人からすると「レースで勝った」というイメージは少ないかもしれませんが…。
「どう反応していいかわからなかったんだ。両手を挙げて万歳すべきか、隅っこに行って隠れるべきか」と本人は言います。
…めっちゃ可愛いです(笑)
是非とも隅っこに行って隠れて欲しかったです。
オーストラリアでは「ブラッドベリーする(Doing a Bradbury)」があらゆる悪条件をはねのけて勝つことを意味するんですね。
いいと思います。
彼はまたいい指導員であると思います。…何となく。
数奇な運命をたどったブラッドベリー氏を応援しています。