耳を澄ますと空気が流れる音が聴こえてくる。
空気が色んなものに擦れて通り過ぎていくのだ。
普段気にならないけど、時計の秒針が時を打つ音が聴こえてくる。
小鳥がさえずっている。
自分がこの空間にいることが確認できる。
そうすると自分の中まで聴こえてくる。
心もちゃんと音が鳴ってる。
水をうったような静けさと街の雑踏の喧騒を併せ持つ、
手で触れることのできないただ感じるだけの世界。
自分の内部と外部が、同じ時の中に溶けて混じっている自分を感じることができる。
僕は外界の想像もできない程の巨大な流れの中で生きているのだ。
時に身を委ねるというのはこういう事なのだろうか。