毎日原発の状態が悪化する中、皆さんはメディアでよくベクレルとシーベルトという言葉を耳にしたことがあると思います。




「直ちに健康被害が生じるものではない」という表現に不信感を抱く人も多いのではと思います。






様々な情報が混在し溢れている中、やはりパニックにならないためには






正しい知識を身につけ、自分で冷静に判断できなければならないと思います。







今日は簡単にですがベクレルとシーベルトについて触れたいと思います。






ベクレルとは、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位。





よく放射能と耳にしたことがあると思いますが、放射線を出す能力を放射能といい、放射能の強さや量の単位がベクレルです。そのものの力と言ったところでしょうか。





シーベルトとは、放射線による人体への影響度合いを表す単位。






ずばり人体への影響です。






なのでベクレルはシーベルトへ換算しないと人体への影響がわかりません。






算出するためには係数があってそれを解かないといけないのですが、とてもわかりづらいので例をあげます。








「とある浄水場で1リットル当たり210ベクレルの放射性ヨウ素が検出され、それを飲んだ」場合。





浄水場の水から検出された放射性物質は1リットルあたり4.62マイクロシーベルトになります。






これはあくまで概算でありすべてが体内に取り込まれるのではなくこれよりも実際は小さくなるといわれていますが、目安にはなると思います。





1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルトです。(人工的には年間1ミリシーベルト(1000マイクロシーベルト)が一般人の許容限度。ちなみに人体に影響が出始めるのが100ミリシーベルト、白血病が400ミリシーベルトと言われています。)







1リットル当たり210ベクレルの放射性ヨウ素を含む水を毎日1リットル飲むと、






226.3マイクロシーベルトになります。






一般人の許容限度が一年で1000マイクロシーベルトと言われていますから、水だけのデータでは許容範囲内ということが出来ると思います。(ただ乳児の飲用はやはり控えたほうがいいです。乳児は100ベクレルです。)







それでは放射性物質で汚染された食品を食べた場合、その摂取された放射性物質はどうなるかと言うと。






放射性物質には半減期(放射線量が半分になる時期)というのがあり、徐々に効力を失っていきます。






放射性ヨウ素は8日で半分になります。






1カ月で16分の1に減り、3カ月もするとほぼゼロになる」といわれています。






一方、放射性セシウムは半減期が30年と長いですが。環境への長期の影響が心配されていますが、「体内では排尿などで放出されるので、100日程度で半分になる」そうです。







ヨウ素は甲状腺に取りこまれる性質があり、大量摂取は甲状腺がんのリスクを高めるためやはり気をつけたほうが良いですが、ほうれん草など洗ったりすればかなり減るようです。






発表されている食品での基準。







<放射性ヨウ素>について食品衛生法による暫定的な規制値として、







飲料水や牛乳で1キロ当たり300ベクレル>6,6マイクロシーベルト







野菜類は同2千ベクレル>44マイクロシーベルト







<放射性セシウム>については飲料水や牛乳は1キロ当たり200ベクレル>4,4マイクロシーベルト







野菜や穀類、肉、卵などでは同500ベクレル以下>11マイクロシーベルト以下







と定められ、これを超える食品は食用に回らないように自治体などに求められています。







最後に参考までに換算係数を紹介します。






<シーベルトとベクレルを換算するための係数>
ヨウ素-131
・経口摂取 2.2×10-8(10のマイナス8乗)(Sv/Bq)
・吸入摂取 7.4×10-9(10のマイナス9乗)(Sv/Bq)

セシウム-134
・経口摂取 1.9×10-8(10のマイナス8乗)(Sv/Bq)
・吸入摂取 2.0×10-8(10のマイナス8乗)(Sv/Bq)

セシウム-137
・経口摂取 1.3×10-8(10のマイナス8乗)(Sv/Bq)
・吸入摂取 3.9×10-8(10のマイナス8乗)(Sv/Bq)


(Svはシーベルト、Bqはベクレルです)