『バイト終わったから
迎えに行くね』


『なんでですか?』


『電話代高いから。
Kで待ってるね』



地元では定番の夜のデートスポットに行く。


『彼氏いる?』

『いません』

『じゃ、とりあえずタバコやめて。
未成年だし、俺タバコ吸う女嫌いだから』


『意味わからないんですけど。』


『意味なんてないよ。』



6個上の当時24歳のそいつは、相当自分に自信があるらしく、全てに強引だった。

それが凄くイヤで



凄く羨ましくて



素直になることが最後までできなかった。
言われた番号にかけてみる。

でない。


……なぁんだ…


ちょっとほっとして、ちょっと残念な…


ブルブルブルブルッ


うわぁあせるかかってきたしあせるあせる


『もしもし…』

『あっ。電話くれた?』

『あの、誰かわかって番号教えさせたんですか?』

『わかるよ』

『なんで?』

『作戦かな!
今日バイト23時に終わるから会える?』

『無理です。』

『じゃあ 終わったら電話するね』



なんかすっごくドキドキした電話だったのを今でも覚えてる。


続く
担当を外してもらうようになってからしばらくすると


全く来なくなった。

給油だけでなく、
ピザの配達ですら通らなくなった。


目立つ客だったので、他のスタッフにも
『あの人最近来なくなったよね』
と言われた。


私も気になり、ピザーラには同級生が何人かいたので、
給油カードで名前を知ってた私は、友達にそいつの事を聞いてみた。

『男子にも女子にも人気があって、すっごいモテるよ!』


やっぱりね。

私は人見知りなので、ちょっとそういう系の人たちが苦手だった。

勉強ばかりしてたので、
青春楽しんでる人たちが羨ましくて、
受け入れられなかったのかもしれない。


その電話をした日、また友達から電話がくる。


『○さんが電話してだって!』

『はぁ?なんでプンプン』

『知らない!とにかくしてよ!頼まれたんだから』


そうして奴に連絡することになった。


続く