暮泥む(くれなずむ)
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暮泥む(くれなずむ)
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『泥む(なずむ)』とは、障害があって進むことができないでいる状態です。
暮れようとしているのに、暮れることができない空…。
夏の夕方は、特にそんな感じですね。
ゆっくり降りてくる闇の中、家路につく人々が行き交う街。
少しずつ変わっていく空の色のように、
焦燥感と安らぎの入り混じった複雑な気持ちが胸をよぎります。
やり残したことがあるようで、それでいて、終わった仕事にほっとしている。
でも、夜はまだ長くて、すぐに寝てしまうのはもったいないような…
暮泥む空は、そんな胸のうちを映し出しているようですね。
スピードが求めれる現代は、
暮泥むような、まどろむ時間を楽しむ余裕がなかなかないような気がします。
忙しい時間を過ごしている時ほど、
ふと立ち止まり、暮れそうで暮れない空を見上げてみる…
そんな心の余裕がほしいですね。
白か黒か、やるかやらないか、
○か×…、
二つに一つとはっきりとした答えがでないと気がかりで仕方がない…
そんな曖昧なことが嫌いで、
グレーの状態はとても耐えられないという性格でした。
でも、グレーの状態になるのが普通なんですね。
大概の場合、事を進める時には相手や関わる人がいます。
それぞれに基準があるのですから、
それらを擦り合わせて互いが納得できる色になるまで、
何色ともいえない、グレーな状態を通るのは当然ですものね。
でも、このことに気づくまで長い間かかりました。
暮泥む状態を、楽しもうと思えるようになったのはつい最近です。