1000%の思い
ある本の中に、誰かに何かを伝えたいと思って話をしても、その十分の一くらいしか伝わらないということを分かった上で話はしなければいけないと書いてありました。
・・・そうですね~。
自分が分かりやすい話し方が、相手にとって理解しやすい話し方とは限らないですものね。
これだけ話したから、相手には伝わったはずと思い込んでしまうけど、相手がどれくらい理解してくれたかは、自分の話した量と比例するのではないんでしょうね。
そして、理解できても納得できるかは、また、別問題です。
伝えたいことを、端的な言葉だけで簡単に済ませても、よく伝わる人もいます。
丁寧に分かりやすく噛み砕いても話しても伝わらない人がいます。
理解してもらえても、心から同感してくれていない様子の人もいます。
相手に何かと伝えることって本当に難しいことなんですね。
私は日ごろコミュニケーションを扱う研修を担当します。
研修では多くの人に話をするのですが、同時に皆さんに話をしているという気持ちではないんです。
この場所にいる皆さん、ひとりひとりにお話している気持ちです。
少し表情が曇っている人がいれば、一つの内容を二通り、三通りの違う表現で話をします。
中には一度説明でよく理解できるのに、少しくどいなと思う人もいるでしょうね。
でも、私はより多くの人に心から納得して欲しいと思う気持ちで、多くの表現を心がけます。
限られた時間の中で、すべての人にどこまで伝わるかは不安です。
でも、何か一つでも心に残るものがあればという思いです。
一人の相手と話をするときは、相手の思いを聞くことからはじめます。
伝えたい気持ちを、聞く余裕があるのか、そのことに対してどんな印象を持っているのか、どんな考えがあるのか・・・
自分の思いを分かってもらいたいと思うときは、相手の思いも分かりたいと思います。
互いに納得できることが重要だと思うからです。
もしかしたら、相手の思いを知って、自分の考えを改める必要があるときもあるでしょうし、付加してもっと良い考えが生まれるかもしれません。
本当に相手のことを理解したい・知りたいと思って、何かを伝えたい・分かって欲しいと願って、コミュニケーションをとれば、言い方は自然に工夫できてくると思います。
相手も聞こうと思ってくれるようになると思います。
話したいとも思ってくれるようになります。
一番大事なのは、何かを100%伝えたいと思ったら、その10倍の1000%の気持ちを自分が持っていることだと思います。
自分を信じて、相手のためだと信じて、1000%の思いを持って、はじめて相手に伝えたい思いが伝わるのだろうと思います。