•1995年に始まった人生へんろ旅、シリーズ5
①四国八十八箇所 1巡目、②西国三十三箇所観音霊場、③四国八十八箇所 2巡目、④坂東三十三箇所 観音霊場 に続くへんろ旅シリーズ5は、⑤四国八十八箇所 3巡目(逆打ち)
です。
⑤ 四国八十八箇所 3巡目、逆打ち・区切り打ち
・1995年に始めた四国八十八箇所 1巡目の最終回、結願の大窪寺・完結の霊山寺・満願の高野山に続けて歩いた熊野古道の那智大社・青岸渡寺から続けて始めた西国三十三箇所観音霊場巡礼は2005年に結願しました。同じ年に始めた四国2巡目は別格札所二十カ寺を含め計108カ寺を完全徒歩で回り2013年初めに完了ました。四国2巡目と並行して2006年から2007年には自身が住む関東地方の坂東三十三箇所を日帰りを繰り返して回りました。
西国、坂東、四国2巡目の後、やり遂げた感はありましたが、四国八十八箇所を逆打ちにておへんろしてようやく人生のへんろ旅は完結すると考えました。
- 1回目 2015年(平成27年) 4月30日~5月6日 一番 霊山寺・別格一番 大山寺から八十八番 大窪寺・別格二十番 大滝寺、日本百名山 石鎚山
・4月30日、逆打ちの3巡目は恒例の年末ではなく山登りもするので、ゴールデンウイークにスタートしました。代々木の旧新宿BTから夜行高速バスの徳島ドリーム1号で出発しました。
・5月1日、明石海峡大橋を渡り、早朝の6時30分に徳島駅に到着しました。高徳線の列車で坂東駅、4回目の参道を歩いて、四国八十八箇所札所一番霊山寺に着きます。いよいよ3巡目逆打ちが始まります。納経帳を買い込んで最初の般若心経を唱え、1ページ目に納経していただきます。
順打ちなら二番極楽寺、三番金泉寺と進みますが、今回は逆打ちなのでいきなり結願の寺をお参りして、そこから逆向きに札所を辿ることになります。連続する札所を横目に山を登って別格一番 大山寺、別格二十箇所の逆打ちもここから開始です。いつものことながら、ゴールデンウイークは暑さに慣れていないため歩きはとてもきつく、大山寺の登りも倒れそうになりました。安楽寺や法輪寺の門前を過ぎて、この日は市場町の旅館八幡に泊まりました。
・5月2日、快晴の暑さ、切幡寺下から打戻りの切幡道の長い車道を進みます。13時近くにようやく八十八番 大窪寺到着、逆打ちのご挨拶をする気分でお参りします。水分補給をたくさんして歩を進め徳島県から香川県に入って、大滝寺の登り口、塩江温泉 樺川荘本館にたどり着きました。温泉と美味しい食事が嬉しいです。
・5月3日、8時20分とゆっくり時間、荷物は置いて納経帳や地図だけを持って身軽に出発します。2度目の登り道、順調に2時間強で登り切り、八重桜咲く別格二十番 大滝寺に到着します。思いがけず護摩の火祭りが行われていて、山伏とお坊さん、一般大衆が大きな護摩火の周りを祈りながら巡ります。吉野川沿いの街の眺めがよく、2時間近く長居してしまいました。来た道を急いで下り、宿からクルマで塩江温泉バス停まで送っていただきました。ここからは山登りに向かうため、おへんろはわずか3日間で打ち止め、それぞれの一番から八十八番・二十番まで歩いてきて逆打ちのスタートラインに立っただけ、本番はこれからです。バスで高松駅に出て、予讃線に乗って伊予西条駅に到着、駅近くのビジネスホテルに泊まりました。
・5月4日、伊予西条駅からバスに乗り11時過ぎ石鎚山ロープウェイ駅、10分ほどで成就ロープウェイ駅、山の上はガスにまかれています。ゆっくり登って奥前神寺にお参りし白石旅館に入ります。石鎚神社成就社にお参りし納経していただきました。展望台など回りましたが雨が降り出したので宿に戻ってのんびり時間を楽しみました。
・5月5日、快晴の7時半、石鎚山登山に出発です。試しの鎖と二の鎖は頑張って、一の鎖と三の鎖は怖いので巻き道を登って石鎚山 弥山山頂、勇気を振り絞って天狗岳まで往復しました。成就社まで下り、宿で荷物を受け取って14時40分ロープウェイで下り、バスで伊予西条駅、予讃線・瀬戸大橋線で岡山駅、21時40分夜行高速バス京浜吉備ドリーム号で出発しましたが、山陽道渋滞で美作ICから中国道経由となり、他にも所々で渋滞して2時間遅れで新宿に着きました。 - 2回目 2015年(平成27年) 12月25日~2016年(平成28年)1月2日 八十七番札所 長尾寺から別格十六番 萩原寺
・12月25日、2016年9月に60歳の定年を迎える前、最後のおへんろになります。
始発電車で家を出て、青春18キップを使って東海道線・山陽本線・瀬戸大橋線の鈍行列車乗り継ぎ旅を楽しんで、19時38分、高松駅に到着しました。さすがに長い列車乗りで疲れましたが、駅前はクリスマスイルミネーションが眩しく、少し歩いてホテル川六エルステージ高松に泊まりました。
・12月26日、中新町まで歩いてバスに乗り今回の出発地、塩江温泉には9時半に着いて、2巡目に歩いたへんろ地図にない道を逆方向に歩き始めました。朝は快晴でしたが曇ってきて冷たい西風が強い中、八十七番 長尾寺、にお参り、先を急ぎます。高徳線沿いの道を進み志度の街中、八十六番 志度寺、琴電沿いの道を歩き牟礼から五剣山の登りを急ぎ、16時55分、納経時間ギリギリ、夕闇の八十五番 八栗寺にたどり着きました。展望台から高松の夜景を眺め、札所門前の岡田屋旅館に泊まりました。
・12月27日、壇ノ浦に向けて下り橋を渡って屋島の登りは大汗をかいて、八十四番 屋島寺、快晴の五剣山や壇ノ浦、屋島山上の眺めが素晴らしく気持ちよい空気感です。屋島を下り国道11号を歩き、高松市中心街の琴電瓦町駅脇を過ぎ、市街を外れて南に向けひたすら進むこと約3時間、八十三番 一宮寺に到着しました。素朴な札所をお参りした後は、北西方向に五色台を目指して郊外の道をジグザクに進みます。逆打ちなのでへんろマークや道しるべを振り返って確かめながら、鬼無駅を過ぎて、別格十九番 香西寺に着きお参りしました。夕方で静かだけど正月は賑わいそうなお寺です。お寺の方に教えてもらって、近くのイオンモールからシャトルバスで高松駅に戻り、高松センチュリーホテルに泊まりました。
・12月28日、高松駅からのバスを香西北町で降り香西寺に戻って歩き始めました。五色台の登りで何度かへんろ道を見失って戻ったりしたけど、それほど時間ロスなく 八十二番 根来寺に着きました。立体的な造りと門前の鬼の像が印象的な札所です。寒々とした山上の林間の道を進み、ここも正月は人で一杯になりそうな 八十一番 白峯寺をお参りします。五色台を下り、おだやかな冬の日、松が立ち並ぶ立派な佇まいの 八十番 国分寺を訪れます。疲れていても先は長いので、国道や川沿いや線路わきの道を急ぎ足で進み、到着した 七十九番 天皇寺高照院は白峰宮境内にひっそりと立つ札所です。あと一カ寺、坂出の街を突っ切ってひたすら歩き16時40分 瀬戸大橋が眺められる高台の 七十八番 郷照寺に着いて納経してほっとしました。寒くて疲れて早く温まりたいところを頑張って、宇多津駅前のホテルサンルート瀬戸大橋に辿り着きました。
・12月29日、快晴の気持ちよい冬の日ですが、昨日までの疲労が残って重い足取りでスタートしました。丸亀市内を突っ切って多度津の七十七番 道隆寺を打ち、初めての道を歩いて、本堂が国道わき、大師堂が線路を渡った奥に立つ 別格十八番 海岸寺をお参りします。ここからは讃岐平野の広々とした田舎道を進み 七十六番 金蔵寺をお参りした後は、善通寺を翌日にして真っ直ぐ琴平を目指しましたが、宿が見つからずに2時間かかって、この日に泊まる時知らずの宿にたどり着きました。疲労と時間がないのとで満濃池を歩いて往復は無理なので、宿のクルマで送っていただきました。人っ子一人いない夕景の満濃池、鮮烈な光景ですが、脇にひっそりと佇む 別格十七番 神野寺、来てよかった、という実感を持ちました。空身で元気が出て、琴平に向けての帰り道は夕暮れから夜に移る空気の中、気持ちよく歩けました。
・12月30日、土讃線琴平駅まで送っていただき、善通寺駅まで一駅列車に乗って歩き始めました。国道をワンタッチしてから街中を進み、まさに、四国八十八箇所の総本山ともいうべき貫禄と威厳を持った七十五番 善通寺、正月準備が進む立派な本堂と御影堂を参拝して、歴史的な街並みのお店で有名なカタパンを買います。部分入れ歯ではとても噛めないので、ゆっくりと口中で柔らかくして食べました。ほどなく 七十四番 甲山寺、一転してこじんまりとした素朴なお寺です。ここもわずかな距離で 七十三番 出釈迦寺、捨身ヶ岳禅定を見上げる整ったお寺、上がった道を下り、七十二番 曼荼羅寺、眠りを誘うような静寂の札所です。国道を渡り池やら高速道路やらを進み、しばらく山道を辿ると俳句茶屋を過ぎて、七十一番 弥谷寺に着きます。階段を登って本堂をお参り、靴を脱いで大師堂をお参り、変化に富んだ楽しい札所でした。ここからも長い道のり、緩やかに下って国道11号に合流、ひたすら歩いて、2時間半で 七十番 本山寺、広々とした捉えどころのないお寺、五重塔は修理中でした。次の札所はあきらめたので、川沿いの道をのんびり歩いて観音寺の街に入り観音寺グランドホテルに宿泊しました。
・12月31日大晦日、おへんろ歩きは最終日です。早朝、朝食前に宿を出て、六十九番 観音寺、六十八番 神恵院、二つの札所、四つのお堂を一気にお参りします。日が出て明るくなりよい気分で、銭形を眺め、琴弾八幡宮をお参りして宿に戻りました。
改めて出発して 六十七番 大興寺にお参り、しっかりとしたいいお寺です。しばらく行くと雨、もう少しなのにと思いながら、14時前に 別格十六番 萩原寺、どんよりとした鉛色の風景、人の姿がない寂しさですが、立派な佇まいのお寺、今回はここが打ち止めの札所です。改めて心を込めて般若心経を読みましたが、歩きはまだ終わりません。1時間強歩いて予讃線豊浜駅が歩き完了地点です。列車の接続が悪くて丸亀駅に着いたのは3時間後、丸亀プラザホテルで年越しの夜を過ごしました。
・2016年1月1日元旦、初日の出を丸亀城で見ようと早めに宿を出ましたが、少し遅れて瞬間は見えず、でも元旦の賑わいを味わって丸亀駅に向かいました。坂出、岡山と乗り継いで福山駅からバスに乗って、以前から訪れたいと念願していた鞆の浦にやってきました。たっぷり歩いて堪能して福山駅に戻り、18キップで東京を目指します。途中、さくら夙川駅から福男で有名な西宮神社で初詣、乗り継いで大垣からはムーンライトながら。
・1月2日、5時5分に東京、更に乗り継いで群馬の実家に辿り着いて本当の完了でした。