八正道、4番目は、「正業〔しょうごう〕」(サンマー・カンマンタ)です。
正しい身体の行いをするという実践です。
具体的には、次の3つの行為をしないようにすることです。
1、殺生をしない(不殺生〔フセッショウ〕)
他の生命を殺さないことです。自ら死にたいと思っている生命はおらず、みな幸福に生きていきたいと思っています。「すべての生命は平等であり、すべての生命は幸福に生きていきたい」のが、仏教の道徳です。自分が殺されたくないのなら、他を殺していいという結論はありません。
「殺していけないというのなら、半殺しならいい。」というふうにもなりません。不殺生は、他の生命を傷つけないという精神を説いています。
他に迷惑をかけたり傷つけるのでなく、他を慈しみ、助ける生き方が説かれています。
2、偸盗をしない(不偸盗〔フチュウトウ〕)
偸盗とは、盗むことです。偸盗は、自らの欲の実現のために他人の権利を奪うことです。窃盗〔せっとう〕だけが偸盗でなく、「与えられていないものをとらない」と説かれています。ですので、賄賂や詐欺、税金のごまかしなども、偸盗になります。
仏教では、「糸1本でも盗むなかれ」と説いています。たった糸1本でも盗んだら、次は糸1巻きを盗み・・・・・というふうにエスカレートしてしまいます。
3、邪淫をしない(不邪淫〔フジャイン〕)
邪淫とは、邪〔よこし〕まな行為です。不倫などの、反社会的な他に迷惑をかける性的行為のことです。自分の楽しみを追求するために、他に迷惑をかけることになります。
以上、3つの行為をしないように生きる修行が、正業の修行となります。
ありがとうございました。