怪異と幻想の底なし泥沼〜『骨法とは何か』2022.12.9名古屋場所&2023.1.7大阪場所〜 | ジャスト日本のプロレス考察日誌

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皆さん、明けましておめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします!


さて、単行本『プロレス喧嘩マッチ伝説』発売、東京での出版記念トークイベント2連戦のあとに、年末年始にかけて、『骨法とは何か?』といういかにもマニアックな格闘技トークイベントに登壇してぎした。

 



このイベントのきっかけは今から4年前の2019年3月に大阪なんば紅鶴さんで開催された『世紀末プロ格進化論』でした。


『プロ格という魔物と何故か骨法~2019.3.10大阪なんば紅鶴「世紀末プロ格進化論」レポート~』 



このイベントでなぜか骨法の話で盛り上がり、そこから『骨法とは何だったのか?』というトークイベントを2020年4月に名古屋金色鮫さんで開催することになっていました。








ところがコロナ禍により延期。長い充電期間に入ります。


そしてイベント延期から2年8ヶ月後に『骨法とは何か?』と名前を少し修正した骨法トークイベントを開催することになりました。しかも名古屋と大阪の2大会!


今回は『骨法とは何か?』についてどのようなトークイベントだったのか振り返ります。





『骨法とは何か?』名古屋場所 
2022年12月9日・名古屋金色鮫

まずは名古屋場所。こちらは漫画家ペンダフさん、元フリー格闘家bodyさん、私の三人が名古屋に乗り込みました。会場である名古屋金色鮫さんは、なんば紅鶴さんの系列店。実は店では「延期になった骨法イベントはやらないんですか?」と聞かれることが多かったそうです。
  
骨法トークイベント、再始動するなら、延期になった名古屋での開催は必須だと思います。  
 
まずペンダフさん作成の骨法年表を元に喧々諤々と語っていくのですが、これがまたトリビアと蛇足情報のオンパレード(笑)。あれはクレイジーでしたね(笑)しかもテキストのみですから、余計に狂気性がありました! ペンダフさんのプレゼンを聞きながら、私とbodyさんが突っ込んでいくという内容でした。

とにかくファイプロという文字を何度見たことか(笑)

ペンダフさんの発表は30分だったのですが、予想通り時間が押しまして(笑)。予定より25分オーバー!さすがです!

それは予想しておりましたので、私の発表は巻き気味で行い、予定は15分くらいでしたが、8分くらいで終わらせました。内容は堀辺正史先生の書籍紹介でした。

次にbodyさんが、漫画やゲームの二次元の世界に登場した骨法使いのキャラ紹介。これもなかなかマニアックでした!『餓狼伝説』のアンディ・ボガードは、やはり骨法使いの有名キャラですよね!

ここから再びペンダフさんの時間。なんと骨法人物表を使ったプレゼン!これもまたテキストのみ!

これは骨法への愛なのか、狂気なのか。

骨法がめちゃくちゃ好きということはハッキリさせてますね!  

最後にbodyさんによる骨法クイズ。優勝者には『NO』骨法Tシャツが贈呈されていました。

イベントは予定時間の2時間半で閉幕。平日開催でしたが、元格闘家の方も多く、イベントは盛り上がりました!

この名古屋場所については、ダイナマイト・キッドさんがこのようなレポートを書いてくださっています!是非ご覧ください!キッドさん、ありがとうございます!
  







『骨法とは何か?』大阪場所 
2023年1月7日・大阪なんば紅鶴


新年を迎え、『骨法とは何か?』大阪場所を開催。そもそも紅鶴さんでの『世紀末プロ格進化論』での極地的骨法ブームが発端で、『骨法とは何か?』というイベントが生まれています。

大阪場所は名古屋場所と少し内容を変えまして、僕のプレゼンをなしにして、ペンダフさんとbodyさんのプレゼンのみにして、私は骨法カルトクイズを担当することにしました。

あのペンダフさんが作成したテキストのみの骨法年表、骨法人物表はいい意味で狂っていて、あれをさらにアップデートしていただき、食べごたえのあるおかずにして色々と語った方がいいのかなと。

今回はなんば紅鶴から林人生さんが参戦。人生さんが司会として仕切りながら、イベントは進んでいぎした。

個人的には名古屋場所よりも大阪場所の方が手応えを感じました。

相変わらずトンデモ学会のようなペンダフ先生のプレゼン!もはや突っ込みどころしかありません。でもよくよく考えると、それは骨法の世界観のひとつなのかも。怪しげで胡散臭い。妙にペンダフ先生の髭面が、堀辺正史先生を彷彿とさせていましたね。

bodyさんは名古屋場所と同様の二次元の世界に登場した骨法キャラ説明。すると人生さんが、その中のゲームキャラをネットで調べて、モニターで紹介してました。あれは人生さんらしい臨機応変さですね!

休憩を挟み、私が問題を作成した『骨法カルトクイズ』のお時間。その内容は骨法クラスタ向けだったのでなかなかマニアックな内容だったと思います!!特にこの問題はぶっ飛んでいたかも。




骨法カルトクイズ、結構盛り上がりましたよ!

そこからまたペンダフ先生の骨法人物表を使ったプレゼン。「こんな人物を深掘りしなくてもいいやん!」という人にクローズアップしていたのがペンダフ先生らしい!

この『骨法とは何か?』はエース兼四番打者がペンダフ先生で、bodyさんがチームの要となる名キャッチャー、私は送りバントをし続ける職人という位置づけで考えていたので、そこは大阪場所ではより明確にやれたかなと思います。
 
ペンダフ先生は狂気の骨法研究発表をされるわけで、そこにこのイベントの守護神である元フリー格闘家のbodyさんのフォローと突っ込みがあるからこそイベントは成立していました。

骨法経験者はいないイベントだったので、ファンミーティングという趣でやらせていただき、登壇者もお客さんも盛り上がれたのかなと。

大阪場所に関しては盛り上がりもそうですが、熱気も感じました。あれはヤバい空間でした!
  
『骨法とは何か?』2連戦は無事終了しました!
名古屋場所、大阪場所にご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました!



大阪場所では紅鶴ライガーが客番をしておりまして、大人気でした(笑)。


この大阪場所については、覆面野郎さんが自身のYouTubeチャンネルでレポートしてくだっています。覆面野郎さん、本当にありがとうございました!



また、きいんさんが自身のブログで大阪場所のレポートを書いてくださっています。きいんさん、本当にありがとうございました!



骨法とは何か?

私はそこまで骨法に詳しい人間ではありませんが、『世紀末プロ格進化論』もそうですが、多少なりともプロレスや格闘技の知識があるということで登壇させていただきました。

特に大阪場所で感じたことですが、東京や福岡からわざわざ密航してまで見たくなるほどの妙な中毒性や面白さが骨法にはあるのかなと思います。

整体や武術という側面から見た骨法、プロレスと接点が多かった骨法、ゲームや漫画での二次元の世界でも取り上げられた骨法、1990年代のプロ格時代の一角として存在していた骨法。

クロスオーバーやメディアミックスが偶然か必然かは分かりませんが、多かったことが骨法ムーブメントに拍車がかかりました。

その根源として、骨法には怪異がありました。怪異とは、「現実にはあり得ないと思われるような不思議な事柄。また、そのさま。あやしいこと」という意味で、不思議な部分が多いのが骨法です。

また「骨法って本当はどこまで強かったのか?」「骨法にいた廣戸聡一さんはめちゃくちゃ強かった!」「堀辺正史先生は若き日は売れないキックボクサーだった?」「大原学選手はもっと評価されていい!」といった「もしも」を抱かせる都市伝説のような幻想がありました。  
  
 大阪場所では『骨法の詩』が幾度もBGMで流れていました。これを聞いていた方で「これ何度も聞くと頭がおかしくなるよ!」と嘆いていましたが、やはり中毒性が高く、それは骨法というクセの強さかなと。



そう、骨法とは怪異と幻想という名の底なし沼なのです!いや、ただの沼じゃない。底なし泥沼。一度ハマったら抜け出せない。

プロレスは答えのないジャンルだと思っていますが、骨法にもどうやら答えはないようなので、各々で探さないといけないのかもしれません。


ペンダフさん、bodyさん、林人生さんという素晴らしい登壇者にも恵まれました。

あと名古屋金色鮫さんでは店長のiKUYAさんにお世話になりました!

本当に皆さん、ありがとうございました!

最後に『喧嘩、喧嘩、喧嘩芸だ!骨法!!』