いつも、優しい文章と共に良い本をご紹介なさってらっしゃる風の音さんの記事にあった渡辺和子さんの言葉が何とも心にしみたので…
使命 | 読書でちょっとひと息....ꕤ (ameblo.jp)
渡辺和子さんの本を図書館に探しに行った。
(渡辺和子さんは著書「置かれた場所で咲きなさい」で広く世に知られたカトリックのシスターです。)
同じ本は無かったのだけど、図書館にあった本を借りて家に帰り読んでみました。
「あなたはそのままで愛されている」渡辺和子著
まず、このタイトルだけでも、肯定されたような気持ちになる。
まえがきを読むと…
「神は、その人に余る試練を与えない」
この言葉は聖書の一節(下記)の要約です。
コリントの信徒への手紙 10章13節
「あなたの力に余る試練は与えない。試練にはそれに耐える恵みと、逃れる道を備えてあげる」
…これを読んだだけで、
私の苦しみは、私に耐えられるものなのか…ならば信頼して、耐えようという気になった。
まえがきだけですっかり心をつかまれた私ですが、
本の内容をご紹介しようと思ったが、どれもこれも心に刺さり…ご紹介しきれません…
一つ一つは短い文章ですが、繰り返し何度も読みたくなるような内容でした。
私のように、生きるのを苦しいと思っている人には特におすすめしたい本です。
著者がシスターでいらっしゃるという事で、私なりに思ったことを記しておきます。
この本には著者がシスターになられる前に好きになった人の事を書き、その方が他の女性に優しくされた事に嫉妬を覚えた…というエピソードが出てきます。
この事は私にとって軽く衝撃でした。シスターも男性を好きになったご経験がおありだったんだ…。
私のように肉欲に悩むようなふしだらな女は、清らかなシスターとは程遠く、距離を感じてしまうのではないか…と思っていましたが、それは杞憂に終わりました。
また一方、様々な人と出会い、下記のような事を思われたそうです。
「私が抱いている価値観と全く違う価値基準で生きている人々との出会いは、それまで「これでいい」と安住していた自分の生き方を、あらためて見つめ直す機会を与えてくれました。そして時には、他人の生き方が反面教師となって、「私は、あの人のようにはなりたくない」と、従来の自分の生き方、信条を、より明瞭、かつ確固たるものにしてくれたこともありました。」
シスターというと、その見た目から、だれをも許す聖人のような方を想像しますが、この正直な感想にはとても共感出来ました。
他の本も数冊借りてきました。
オリンピックを応援しつつ、読んでみたいと思います。
本をご紹介頂いた風の音さん、ありがとうございました。