ミッドライフクライシスを苦しんだ私が、

解決の糸口って、ここらへんにあるのかな…と思った箇所についても、書いておきたいと思う。

 

それは、昨日ご紹介した広島大学の岡本祐子先生の下記サイトの、4シート目、左下に106と書かれたページ
2108p100-107中年危機_竹ヶ原.indd (hicp.site)

エリクソンの心理社会的発達段階の中年期にある言葉だ。

 

「仕事や家族関係の中で、自己に固執せず新たな世代を産み育てていく「ジェネラティビティ(世代継承性)」を身につけることで、自分のことばかりに固執する「自己陶酔・停滞」を回避する。また、これによってさらに自己が確立する」

 

これを最初に読んだとき、

自分の為にも人生を生ききれていないのに、

他人の、それも老いていく私と違って、

未来の希望のある幸せな若い人達の為に犠牲となって生きるだなんて、

冗談じゃないと思った。

…お恥ずかしながら。

 

でも、その後、欲望のままに生きて。

たくさん、たくさん、悪い事をして。

私は、私の身体が確実に老いてきている事を実感している。

自分がしている事は、いずれ終わりが来る。

老いていく自分にこだわっていると、未来に希望は全くない。

 

でも、もし、若い人たちの為に自分を捧げて生きる事が出来たなら、

老いていく私は朽ちて、彼らの糧となり

未来は若い人たちの希望に充ちて輝いてゆく。

 

きっと、ここに辿り着くしか、解決は出来ないんだろうなと、

頭では解っていても、まだその境地には行けてないのだけれど…

答えはここにあると、意識出来ただけでも、一歩解決に向かえているような気がする。

(お子さんのいらっしゃる方なら、こんな事当たり前に身に着けていらっしゃる方も多いのかも知れない。お恥ずかしいです。)

 

そしてこの先生、同じ記事でとんでもない事を書いてくれている。

先ほどのエリクソンの箇所の隣、アイデンティティは「ラセン式」に発達する…を見て頂きたい。

 

青年期の所で嵐のような一回転があり、

中年期の所でまたも嵐の一回転があり…

さらに、老年期の前、現役引退期にまたも大きな嵐の一回転が待ち受けていると示してある。

 

…そうでしょう、そうでしょうとも。

老いの苦しみはそう簡単に解決できるものではないのでしょうとも。

その困難が待ち受けている事も、薄々解っていたけれど、こんなにはっきりと目の前に出されると、覚悟せざるを得ない。

 

でも、そのラセンの示す先を見て頂くと…

いずれのラセンも前よりも高く(=アイデンティティが確立されている)なり、

最後は最高に高まって行くのである。

そこに、希望を見出して行きたいと思ったのです。