日本語に限らないと思うのですが、全てを言葉で伝えるのはかなり難しいことです。
実は私、大学は心理学系だったのですが、その分野でよく言われるのは、人間のコミュニケーションの70%は非言語性である、ということ。
非言語性、要するに表情とか声のトーンとか、身振り手振りとか、その人との距離感とか、のことです。
70%という数字がどうかは分かりませんが、非言語性コミュニケーションが大切であることは、誰もが理解していることではないかと思います。
「ごめんなさい」「ありがとう」「こんにちは」といった当たり前の言葉でも、その言い方でずいぶん、意図が違ってくるのは明らかです。
昨日、仕事で会合に出たのですが、その中に一人、何だかすごい人がいたんですね。言っていることは理解できます。私と同年代の男性で、いわゆる仕事盛りの人ですが、何というか、すごーく高い声で早口なんですよ。
まるでヘリウムガスを含んでいるみたいで、割とハンサムな人なのですが、喋りだしたとたん、あれ? あれ? なんて感じになります。
はっきり言って、気の毒だなあと思いました。
高い声で早口だと、緊張感の高い人だなとそればかり思ってしまいます。話している内容も、どことなく薄っぺらく感じてしまって、この人、ずいぶん、損をしているんじゃないだろうか、とそればかり思いました。
でも、よく考えてみると、この人、話している日本語がすごく曖昧なんですよね。話が長くて、「いったい、何がいいたいの?」「はっきり結論を言ってよ!」と質問したくなります。ただでさえ時間の短い会議なので、そんなに時間を使わないでくれ!と叫びたくなりました。
たぶん、この人の日本語、分かりにくいっす。ネイティブの私にも分からないんですから、外国人が来たら、伝わらないと思います。
でも、この人、英語が上手だという噂なんですよね。本当でしょうか?
というか、私がそうやって疑って掛かってしまうこと自体、非言語性コミュニケーションの大切さが現れていると思います。
ゆっくりはっきり、落ち着いた声の調子でゆっくりと分かりやすく・・・・そう心がけることが大切なんだな、と思いましたし、それだけで心の持ち方も変わってくるような気がしました。