【ソウル=溝田拓士】韓国軍合同参謀本部は27日、北朝鮮が午前8時頃と8時5分頃に同国東部·咸興(ハムフン)一帯から日本海に向けて短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体2発を発射したと発表した。北朝鮮のミサイル発射は今年6回目で、軍事挑発を活発化させている。
韓国軍によると、飛翔体の飛行距離は約190キロ·メートルで、高度は約20キロ·メートルだった。
北朝鮮は今月5、11、14、17日に弾道ミサイルを発射し、25日には巡航ミサイルも発射した。弾道ミサイル発射は国連安全保障理事会の決議違反で、米欧や日本などは非難している。ただ、国連安保理は中露の反対で北朝鮮への非難声明を出せずにいる。
北朝鮮はこうした状況を好機とみてミサイル発射を繰り返している。技術力向上を図ると同時に、米国に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。
25日、ソウルの駅で、北朝鮮のミサイル発射を伝えるニュースを見る人々=AFP時事