「新リア王」 高村薫 スタートしました
感想ではありませんが・・・。高村薫の新作、「新リア王」読書スタートしました。
僕は読んでいないのですが、「晴子情歌」の続き、ということだそうです。晴子の息子の彰之が禅僧になり、政治家の父と向かい合う、というところからスタートです。
まだ、40Pくらいしか読んでいませんが、少しずつ読んでいきます。
『この雪の昏さは何だろう。もしも世界がその表皮を剥いで自分は何者かを見せ付けたら、こんなふうだと言わんばかりのどこにも端がない真空の昏さ。いや違う、この眼を吸い込み塗りつぶして一点の光も与えない、これは黒の中の黒の無数の膜か。闇とはこれほど昏く鋭いものだったか。福澤榮は、その分厚さに網膜を炙られるようだと感じながら西津軽の雪夜に眼を凝らし、この真闇は人も獣も無い原始のように暴力的だと思った。』
スタートから高村節が炸裂です(笑)。もし読まれた方いらっしゃるなら、内容は伏せて、感想だけお教えください(笑)。