第4章 男子10番 桜大悟 -4- | REVENGE

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小説。まぁ暇な人は見てってください

二人を乗せた青いスカイラインは近くの標高800m程度の

“目上山(メガミヤマ)”のふもとに到着した。白い息が背景の

せいか目立って見えた。桜は言う。

「この山は何度も登ったよ。何も無い所だけどそれが逆にオ

レの心を掻き立てる」

隆一は桜の後方、2mばかり距離を置いて後に続いた。

そしてあっという間に500m地点。見晴らしの良さそうな展

望台のような場所まで来た。桜は再び口を開く。

「ここからの景色は去年から季節ごとに撮ってるんだ。結構

いい写真が撮れる。今度お前にあげるよ」

振り返った桜のひたい、こちらから見てやや右より、左腕の

方に少しずれた弾丸が埋まった。クソッ。ど真ん中ストレート

を決めてやろうと思ったのによ。まぁいい。終わりよければ全て

良しだ。オーライオーライ。桜は最期の言葉「今度お前にあげ

るよ」を言い残して人生に別れを告げた。土産に貰って帰るさ。

隆一は二つ目の銃(一つ目は相内、雪見殺害に使い警察の

捜査を錯乱するため置いて来た)である通称「ディスティングイ

ッシュド・コンバットマグナム」と呼ばれるM586を使い、.38spl

弾より威力のある.357マグナム弾を桜のひたいに埋めたのだった。


隆一は展望台の柵の向こう、大体45度の斜面になっている土

の中、深さ3mの穴を近くで見つけた太い木の棒で掘り、穴の中

へ桜を落としてまた土を戻した。ココだけ表面の土の色が違うのは

怪しまれると思い、その穴の周辺に5、6個穴を掘ってカモフラー

ジュした。一つ心配なのが銃声だった。山での射殺だったため銃声

が反響していないか不安であった。一応サプレッサーと呼ばれる音

を抑える機械(自作)を付けていたため多少は響いてはいないと思

うが。さっさとここから出よう。そう言ってもと来た道を戻った。


出席番号10番 桜大悟 クリア