春の大一番・中山グランドジャンプ(J・G1)の前哨戦に位置づけられたこのレース。
特別登録の時点から、注目はレッドキングダム号とアポロマーベリック号の“グランプリホース直接対決”にかなりの注目が集まりましたね。
実力馬2頭の登録もあってか、出走馬もフルゲートに満たない9頭でのレースとなりました。
1着☆レッドキングダム号(栗・松永幹夫厩舎)&西谷誠騎手
中山大障害での勝利から3か月の放牧を挟んでのレース。馬体重もプラス10キロと少し重厚感を感じさせる馬体での登場。気合い乗りも十分で、パドックでは担当の方も引っ張られないように周回するのが大変そうでした。
レースでも馬が全てを分かっているかのような、全てにおいて安定していて、本番も誰もが「間違いない!!」と思わせるものでした。
皆様もご存じの通り、先日のレース中に故障(レースは完走)。左前脚の腫れは少しひいてきて歩けるようですが、22日の検査等でどんな結果になるのか・・・・心配なところです。
2着☆マキオボーラー号(栗・五十嵐忠男厩舎)&平沢健治騎手
3月8日の中山4R・障害オープンを鮮やかに勝利してのペガサスジャンプ。
うまく先手をとって自分のレースに運べたのではないでしょうか。今回は負けたとはいえ、レッドキングダム号の2着!最後もいっぱいになりながらも食らいついたレースは高評価に繋がるものとなりました。
現在はこのレース後に放牧に入っています。まだ5歳馬ですから、今後も期待できるジャンパーであることに間違いはないようです。
3着☆シャイニーブラック号(美・伊藤伸一厩舎)&浜野谷憲尚騎手
8歳馬ではあるのですが、パドックでも毛艶も良くて雰囲気もキビキビ。まったく衰えを感じさせない馬です!
レースでも序盤から積極的で最終障害飛越後の伸びは特筆すべきものがありました。前を行くマキオボーラー号との差をかなり詰めてきましたからね。
距離が延びるととても面白いし、中山向き。これからも障害オープン常連としてレースを賑わせてくれそうです。
4着☆マイネルミランダス号(美・佐藤吉勝厩舎)&山本康志騎手
マイネルミランダス号は、パドックで先出しだったため、グランプリロードで撮影していたモエロウエクラさんの写真を使用しました。
障害未勝利を勝って、オープン初挑戦がこのレース。少し気が難しいタイプの馬のようで、鞍上がなだめながらのレースになったようです。それでもこのメンバーで4着という事でグランドジャンプも面白い存在になりそうだったのですが・・・。
当レース後に右前肢の球節が腫れた為、レントゲン検査をしたそうです。「剥離骨折全治3か月以上」という診断結果。じっくり回復に向けて静養してほしいですねぇ。
5着☆アポロマーベリック号(美・堀井雅広厩舎)&五十嵐雄祐騎手
こちらも中山大障害以来の出走。レッドキングダム号と同じ臨戦過程をふむことになりました。
しかし、休み明けでまさかのマイナス8キロ。パドックで馬体重が出た時に、ジャンプレース応援隊もため息が出ました・・・。
マキオボーラー号を先に行かせて、始終、前を見るレースとなりました。いつもなら勝負所でグーッと脚を伸ばす強いレースをするんですがマイナス体重の影響なのか・・・。それでも掲示板を確保。
前哨戦では奮わない馬なので、本番でどれだけ巻き返せるのか考えるレースとなりました。
さて!!
レース写真に行ってみましょうか!!
今回、ジャンプレース応援隊は各ポイントに分かれて撮影に試みてみました。
ゆなさん&ゆちさんは、最終の置き障害から
モエロウエクラさんは、ゴール近辺
私、コウは、スタンド中段から。
障害コース4コーナーからのスタート!!
1周目・最初の障害までのホームストレートです。マキオボーラー号、内にシャイニーブラック号、テーオーダンシング号(難波剛健騎手)。アポロマーベリック号は、マキオボーラー号の出方を伺いながら。
1周目・1号障害を綺麗に全馬飛越のあとは2号障害の生垣。
2番手はシャイニーブラック号。ビコーピリラニ号(田村太雅騎手)もグーっと前にとりついてきました。
1周目・向こう正面ではピンクの桜をバックに。
先頭のマキオボーラー号から最後尾のクリノテンペスタ号(植野貴也騎手)まで。
いつの間にかホームストレッチで後ろだったマイネルミランダス号、レッドキングダム号がここまでポジションをあげていました。
さぁ!2周目に突入です!!!
淡々とレースは進みます・・・。
2周目・1号(水ごう)障害の飛越。
マキオボーラー号・・・飛越が綺麗です。
2番手集団の飛越前。水ごうって、結構な幅がありまうよね~。改めて見ると。
この後、アポロマーベリック号の飛越着地時に後肢が触れて大きな水しぶきが上がっていました。
2周目・2号障害の飛越。
外からジワジワとレッドキングダム号が迫ってきました。
身体いっぱいに使った飛越。
アポロマーベリック号とシャイニーブラック号以降の飛越。
ビコーピリラニ号、ショウナンカミング号、テーオーダンシング号・・・。
最後方のクリノテンペスタ号まで無事に飛越です!(´ω`*)
無事に2周目のバンケッや障害飛越を終えて
マキオボーラー号とレッドキングダム号が集団を引き連れて4コーナーへ!!
待ち受けるのはスタンド前の置き障害です!!
先頭2頭が、踏み切ってジャンプぅ~!!!!!
すみません。
どういう訳か、写真が前後してしまいました。(´_ゝ`)
頑張れ!!!みんな!
あともう少しだ!!
最後の芝コース。
軽く西谷誠騎手が仕掛けると、それにこたえたレッドキングダム号がマキオボーラー号に追いつき・・
それからは突き放すのみ!
途中で西谷誠騎手はターフビジョンで位置を確かめる余裕も。
ゴール手前からポーズをしてしまい、それを職員さんに注意されてしまったというパフォーマンス!
「いっちばーん☆」
こうしてペガサスジャンプステークスは
レッドキングダム号&西谷誠騎手の圧巻のレースで幕を閉じ
見ているファン、誰もが中山グランドジャンプのパフォーマンスに期待したと思ったことでしょうね!
グランプリロードで待っていた担当スタッフさんも嬉しそう。
口取り前に幹夫調教師とガッチリ握手をかわしていたのがまた、印象的でした。
ファンサ後の西谷騎手。
意外にもこのペガサスジャンプステークスが西谷騎手の今年初勝利!!
なので、「1勝目」の“1”でしめていただきました。笑
この時点で管理する松永幹夫厩舎も障害については、初勝利。
レッドキングダム号関係者の皆様
西谷誠騎手、おめでとうございました!!
中山グランドジャンプSが終了してから改めて写真記事を作成しました。
色々と感じることもありますが「全人馬無事完走」の難しさを改めて感じています。
レッドキングダム号の結果は、クラブの発表待ちですねぇ~・・・。(´・ω・)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 追記 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
レッドキングダム号の怪我について、東京サラブレッドクラブから発表がありました。
診療所にてエコー検査を行った結果、左前脚に屈腱炎を発症しているとの事。
左右前脚に熱感と腫れがあるため、しばらく厩舎において冷却等のケアをする予定だそうです。
今後についてはオーナーと協議の予定・・・という事です。
少しでも軽度のものでありますように・・・。
【投稿者】
文:コウ
写真:ゆな・モエロウエクラ・コウ