小倉サマージャンプ | 踏み切ってジャンプ

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今週末は土曜日に小倉サマージャンプが行われます。

さて、このレースはどんなレースなのか???

レースを迎えるにあたって、ちょっと予習をしておきたいと思います。



・・・と、その前に苦言を1つ。


JRAのHPってご覧になってます???

このHP、当該週のレースが終わると、【今週の注目レース】として、翌週に行われる重賞競走のことが書かれるんですよ。

過去のデータ(傾向)とか、歴史・プレイバックなどなど。

今週でいえば、日曜新潟のアイビスサマーダッシュ、日曜函館のクイーンSですね。

しかし、重賞でありながら、小倉サマージャンプについては1文字も触れていないんですよね・・・。


JRAさん、小倉サマージャンプ(に限らず障害重賞)は『重賞』なんですから、注目レースに取り上げてくださいよ~。

お願いしますよ~。



・・・ということで、『JRAがやらないならこっちがやっちゃえ』と思ってしまったワケでございます。



さてこの競走、設立は1999年。

1998年まで『小倉障害ステークス』として施行されていたオープン特別が、1999年の障害競走改革によるグレード制導入にともない、J・GIIIの格を与えられて重賞に昇格。

『小倉サマージャンプ』として施行されたのが始まりとなります。


施行距離は設立当初から変わらず芝3390m(←というより小倉は芝2900mと芝3390mの2コースしかない)。

2008年まではハンデ戦で行われていましたが、有力馬の出走を促す意味から別定戦に変更となりました。

今年が第15回目を迎える同競走ですが、これまでのアラカルトとして、


連覇(競走馬)

 ・コウエイトライ(2006~2007年)


連覇(騎手)

 ・高田潤(2001~2002年、2011~2012年の2度)

 ・小坂忠士(2006~2007年)


連覇(調教師)

 ・田所清広(2006~2007年)


連覇(馬主)

 ・伊東政清(2006~2007年)


最多優勝騎手

 ・高田潤(4回)


最高斤量勝利馬

 ・ウインマーベラス(2003年:62.5kg)


最低斤量勝利馬

 ・ロングイカロス(1999年:56kg)


レコードタイム

 ・3分40秒0(2010年:ランヘランバ)


最高年齢優勝馬

 ・エムエスワールド(2012年:牡9歳)


最低年齢優勝馬

 ・ロングイカロス(1999年:牡4歳)


関東馬による優勝

 ・なし(関東所属の騎手も五十嵐騎手1名のみ)


記録に関することはこんなところかな???



お次は枠順に関することで。

枠順に関しては周回方向が変わるコースですから、あまり関係なさそうですね。

かつての東京芝3300mのような同一周回方向でかつコーナースタートのコースならともかく。


そして、人気に関して見てみると、小倉サマージャンプとなってからの14回で1番人気の成績は


【6.1.1.6】


2着1回は昨年のテイエムハリアー。

3着1回は2010年のコウエイトライ。


前者は、当時京都でしか勝利を挙げていなかったものの、京都ハイジャンプからの調子を持続させ、かつ好材料となる距離短縮、さらにはエムエスワールドとの斤量差4kgで人気になった点がありました。

後者は、スタートから比較的出入りの激しい競馬。

逃げ馬のコウエイトライにとっては相当厳しい展開で、かつ途中からは勝ったランヘランバに絡まれる形になり、3着に敗れた格好でした。

いずれも大差での2着(3着)というような状態ではありませんでした。


そう考えると、1番人気馬は『1着』か『着外』かという両極端なレースですね。

何しろ、2009年までの11年間はまさに「Dead or Alive」という成績でした。


展開面ですが、2002年以降(2001年以前はデータ確認できず)、勝ち馬の4角でのポジションは先頭あるいは2番手。

道中の位置取りはそう問うものではありませんが、最後の直線に置き障害があったり、直線が短かったりなどを考えれば、直線一気の競馬にはなりえませんね。

それだけに、道中でもある程度脚を使ってポジションをコントロールできる馬に分があります。

もちろん、逃げ切りの年もありますが、前述のコウエイトライのように絡まれるような展開になると道中3番手で前のケンカを見物できる馬に利が生まれます。


斤量面では、そんなに気にする必要はなさそうです。

ハンデ戦時代の2008年まででも、トップハンデを背負った馬も勝っていますし、カンカン泣き(障害ではあまりカンカン泣きする馬もいませんが…)さえしなければ問題はないと思います。

今年の登録馬(11頭)の斤量はリバーキャッスルの58kg(牝馬のため)を除けば、全頭が60kg。


ただ・・・。

実は、今年から障害重賞の斤量条件が変わっていることにお気づきでしたか?

これまで


J・GI優勝馬3Kg増、J・GII優勝馬2kg増、

障害重賞未勝利および未出走馬(収得賞金400万以下は除く)1kg減、

収得賞金400万以下2kg減


という条件でしたが、今年から、


J・GI優勝馬2kg増、J・GII優勝馬1kg増


となり、減量がなくなりました。


今年の登録馬を昨年までの条件に当てはめると、


60kg:ドングラシアス

      (一昨年の同レース優勝のため減量なし)

59kg:コウエイキング、トウショウデザイア

58kg:上記とリバーキャッスルを除く全馬

57kg:リバーキャッスル


ということになります。

しかし、今年はその差がありません。

去年までのレース傾向に違いが生まれるとしたら、この点でしょうか。

オープンで善戦を続けている馬と未勝利をやっとこさ勝った馬との斤量差がなくなりますからね。




このあたりを参考に馬券検討をしてみてはいかがでしょうか???

今年はドングラシアスの同レース2勝目や、高田騎手の3連覇&同レース5勝目(達成すれば初)などの記録もかかっている、なかなか見どころのあるレースです。


ぜひ、土曜日の小倉8レース(13:50発走予定)にご注目ください!




【投稿者】 ぼや