中山グランドジャンプ | 踏み切ってジャンプ

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ジャンプレース応援してます☆

本日は中山競馬場で、中山グランドジャンプが行われました。


震災の影響で唯一代替開催されなかった重賞競走で、それが2ヶ月半の順延の後、ようやく今日、行われたわけです。



さすがに障害の頂点を目指す馬たちが揃うレースだけあって、パドックの横断幕もグランドジャンプに関連したものが多かったですね。


パドックからは数枚の写真をアップしておきます。



まずはプラテアード。
踏み切ってジャンプ(仮)

あ、こんちは☆にひひ


どーもどーも。

平地を走っているときから応援してましたよん。



そして、エヒテンヴィーゼ。


踏み切ってジャンプ(仮)

写真ばっか撮ってんじゃねーよ!!プンプン


うーん。

挨拶され、馬に怒られ…

(んなこたないか・・・)



踏み切ってジャンプ(仮)

まだ撮ってんのか!?ゴラァ!


す、すみません・・・。

それにしてもエヒテンヴィーゼさん、お見事な出っ歯ですね…。



踏み切ってジャンプ(仮)

余計なお世話じゃ!ボケェ!!


ひー!!!



じゃ、じゃぁ、レースの回顧に…。



ここからはちょいと真面目に…。



レースですが、スタートから先手を取ろうと伺ったのはテイエムトッパズレ。

しかし、それを内側からメジロラフィキが交わしてハナを主張しました。


2~3番手にはエルジャンクションとスズカスペンサーが続き、オープンガーデン、メルシーエイタイムは虎視眈々。


1周目水濠障害で早くも大観衆から拍手が・・・。

(普段飛んでいる障害で拍手が湧いたのは初めてかも…。)


さて、隊列はそのまま大きくは変わらず、大障害コースへ。

2コーナーから襷コースに入り、まずは5.3mの深いバンケットをクリアすると、ダートコースを横切って、各馬を待ち構える大竹柵障害へ向かいます。



踏み切ってジャンプ(仮)

メジロラフィキが先頭でクリアし、後続も次々と障害をクリア。

ここは全馬無事に飛越を終え、観衆から大きな拍手が湧きます!

(そうそう、これこれ。これがいいんだよ…)



レースは逆周りに入り、メジロラフィキが軽快に飛ばし、隊列は大きく変わらず、2つ目の難関、大生垣障害へ。

ここも全馬無事にクリア!

さらに拍手が沸き起こります。


この辺りからオープンガーデン、メルシーエイタイムが徐々にポジションを上げ、メジロラフィキを捕えに。

その隊列で向う正面から芝コースに入ると、残る障害はあと3つ。

これまで飛んできた障害とは大きさが異なり、一気に小さくなることからバランスを崩して落馬する馬もおり、決して侮れない障害です。


しかし、メジロラフィキの逃げ脚は一向に衰えません。

むしろ、メルシーエイタイムやオープンガーデンの手応えの方が悪く見えるくらい。

その後ろで、進出する機会を伺うマイネルネオス。


2つ目の置き障害を越え、しばらくしたところでスズカスペンサーに故障発生。

ここでスズカスペンサーが競走を中止しました。



そして迎えた最終障害。

これはまさに運命の最終障害となりました。


この障害に最初に挑んだのはメジロラフィキ。


踏み切ってジャンプ(仮)

しかし、着地に失敗。

そのまま頸椎を骨折し、競走を中止するだけなく、レース半ばにしてこの世を去るという最悪の事態となってしまいました・・・。



そして後続の中からメルシーエイタイムが飛越。



踏み切ってジャンプ(仮)

オープンガーデン、マイネルネオスと続きます。



メジロラフィキの競走中止によって先頭に立ったのはメルシーエイタイム。

自身、初のグランドジャンプ制覇に向けて、そして昨年落馬競走中止した忌まわしい記憶を拭い去るためにゴールへ向かって疾走します。


しかし、その後ろで身を潜めていた黒い刺客が・・・。



踏み切ってジャンプ(仮)

マイネルネオス。


最終障害前での手応えは、メルシーエイタイムやオープンガーデンのそれと比べても雲泥の差。


坂を登りきったところでメルシーエイタイムを捕えると、逆に1馬身3/4差をつけ、堂々のJ・GI初制覇!

これは鞍上の柴田大知騎手にとっても、J・GI初制覇となりました。



柴田大知騎手は福永祐一騎手らと同期の12期生。

弟・未崎騎手との『柴田ツインズ』は当時話題の1つになりましたね。


これまで平地ではエアガッツで重賞を1勝しているものの、その後は騎乗馬に恵まれず、かなり苦労をされたことかと思います。

が、今年に入って平地でも障害でも、良い馬への騎乗が舞い込み、好レースが増えてきました。


そして今日、ついにJ・GI初制覇の日を迎えました。


おめでとう!

大知騎手&マイネルネオス!




そして・・・。

勝者を讃えた後はこの件にも触れなければなりません。


スズカスペンサーとメジロラフィキ。

この2頭が天に召されました。

特に、メジロラフィキは、転倒の直後、すでにこの世にはありませんでした。

が、その現実は受け入れなければなりません。


勝者がいれば敗者がいる。

そして、その敗者に対しては、時に残酷な結末が待ち受けている。

それが平地競走以上に如実に表れるのが障害競走でもあります。



が、そこに活路を求めて花開いた馬がいることも事実であり、一瞬たりとも気が抜けない、非常に過酷なレースを人馬ともに戦っています。

勝者として讃えられるか、敗者となるのかは、まさに紙一重。



先ほどは勝者マイネルネオスを讃えましたが、無事に完走することができた全人馬にも大きな拍手を贈り、そして残念ながらゴールにたどり着けなかった2頭のサラブレッドには哀悼の意を表したいと思います。


メジロラフィキとスズカスペンサーのご冥福をお祈りいたします。




【投稿者】 ぼやっきー