突発的に書いて突発的に終わるよ。
ごちゃごちゅあ。
いつからかな。僕は、頭を抱え――耳をふさいでいるようにも見える――眼を瞑って、何かを口走りながら駆けていく。そんな自分のヴィジョンがこびりついている。
眼を開ければ、そこには真青。真夏の、雲ひとつない、透き通った空が広がっているに違いなかった。けれど、僕は眼をつむったまま駆けだす。誰にもぶつかることはなかった。
真っ直ぐ走っているのかどうかも定かではないけれど、壁にぶつかることもなかった。もっとも、道を走っている感覚ではない。けれど浮遊感に身を置いているわけでもない。
僕はちゃんと、走って、地を踏みしめていた。だが生命のエネルギーだとか、そういう青臭いものは伝わってこない。じっとりとした、アスファルトの照り返しが体に染み込む。そういう感じ。
匂いは、充満している熱とは対照的だった。人が言う、雨の匂い。僕から言わせてみれば、雨の中で蛙が内臓をまき散らして死んでいる、それ。生臭く、しめっている。
そして。落花生の殻を擦り合わせたような音。力の調和が崩れて、ぶつかり合っていた殻は、擦れて叫ぶ。鈍い、けれど鋭くもある響き。身体の中心が、軋むような音。
ヴィジョンは変わることなく、回り続けて、もう見飽きてしまった観客を今も椅子に縛り続けている。
ごちゃごちゅあ。
文章だなんて呼びたくないけど。
今。想像力持ってイかれてるから。
落ちてはないけど、うーんな。辛い感じ。いい感じにつらい感じ。
全然よくねぇけども。
しなくちゃいけないことがあるはずなのにあああああどうしたいんだ。流星ワゴン。流星ワゴン。あらわれてよ。