窓のママ
窓のママが、11月に亡くなったそうです。
って言っても誰もわからないっすよね(;´Д`)ノ
窓のママとは、喫茶店「窓」のママさんなんです。
地元にある喫茶店で、もう私が物心つくころからお世話になってたんですよ。
高校になると、高校とその喫茶店が近いこともあって
音楽部のステージのチラシを持っていくと、快く貼ってくれました。
すごくおおらかで、やさしい笑顔が印象的な人。
70歳だったそうです。
大腸癌だったらしく、2か月前にはじめてその病気のことを知ったんだとか。
悲しいよ。
もうすぐ、12月に帰ったら行こうって思ってたのに。
ママが作ってくれるサンドイッチが好きだった。
ピラフが好きだった。
学校から帰る時に、「いつでも寄ってね」そう声をかけてくれた。
音楽部のステージ、いつも応援してくれた。
病気なんかに負けないで、そんな一言も言えなかった。
お母さんから電話あって知らされたんだけど、
「お母さんも気をつけてね。病院で診てもらわなきゃだめだよ」
そう言ったら
「だから、今のうちに大切にしておいて」
だって。
わかってるよ、そんなの。
死んでほしくない。
お母さんやお父さん、友達の死に顔を拝むくらいなら
私は先に死にたい。
別に、今人生を悲観してるとかじゃない。
ただ、そんなの耐えられないくらい、悲しいじゃないか。
でも笑って
「そんなことするか、ばーか」
そういうことしか私にはできなかった。
「窓」は、今も開いているそうです。