6月15日(土)、昼酒。山口県萩市、岩崎酒造さんの地酒、「長陽福娘」。山口9E酵母使用、山口県萩市産 山田錦 50%精米の「長陽福娘 山田錦 純米吟醸 山口9E」を呑む。税込2,035円。もっとも、山口県の観光商工予算で550円引き。結局、本体価格1,350円で買ったようなもので、昨夜開けた東洋美人よりもやや高価とはいえ、庶民の懐には温かく、ありがたい。さて、お味は?


今日は、この、萩市の地酒を、刺身の盛り合わせで呑もうと思う。今日は、わさび漬けで有名な、しぞーか、田丸屋の「本わさび」。これ、チューブだけれど、擦りたてっぽいざらざら感で、うまいやつ。醤油は、イチビキのおさしみ溜。


かつて、コロナ禍で、旧国鉄30年ぶり3度目完乗を目指す際、美祢線阿房列車車中、1両編成の混んだ気動車車内のロングシートで、長門市仙崎港産の「サワラ」や「ヤズ」の刺身で地酒を一杯やったのを思い出しながら、今夜も愉しく呑む。


で、長陽福娘。純米吟醸とあるけれど、50%精米は大吟醸クラス。まずかろうはずがない。さて。


呑んでみる。昨夜の東洋美人は45%精米。精米歩合以上に、黄色味がかっている。味も、今夜の「長陽福娘」の方が、垢抜けない感じだ。(値段は少し高いのだけれど)。純米酒らしいうまみは強く、酸味は程よいレベル。で、少しだけ苦味を感じる。全体的な味の構成は悪くない。


刺身は、本鮪中トロ、アトランティックサーモンの腹脂と、皮下脂。そして、養殖真鯛の背。田丸屋のわさびで〆て、いただく。


いい刺身、いいわさびに、旨い酒。あぁ、幸せ。昨夜の東洋美人と、呑み比べ。「東洋美人 女神の夏の詩」は、甘くて酸味とのバランス良い、ジューシーな夏酒。今日のは、旨味しっかりでちょっとビター。同じ、萩市産の山田錦、精米歩合も近似値で、蔵により、醸し方により、ずいぶん違うものだなと思う。もっとも、スペックが高いので、どちらも、趣が異なるものの、旨い。


旨い酒は、ローストビーフにも合う。これも、田丸屋のわさびを載せると、旨い。今日は、贅沢なつまみが続く。


昼飯の〆は、ひじきとごはん。


味変で、すきやきふりかけ。


昼食後の甘味は、兵庫県豊岡市、城崎温泉の、みなとや商店 さんの「かすていら」。


カステラ、と言っても、かなりパンに近い、地方色ゆたかなおやつだ。性質や味わいは異なるけれど、根室の「おらんだせんべい」に近い趣がある。


紅茶、ダージリンでいただきました。


この断面。いつもの福砂屋とは明らかに別物。はちみつ、ではなく、みりん、が入っているところが、江戸時代に工夫して真似した感が出ていて佳い。あぁ、珍しく、旨い。ごちそうさまでした。