6月9日(日)、長野県佐久市、竹重本家酒造さんの「御園竹」という銘柄のお酒を、29年ぶりに呑む。

前回、この「御園竹」というブランドのお酒を呑んだのは、確か、1995年のゴールデンウイークの旅行の土産だから、ちょうど29年前くらいだろう。正直、旨いとも、不味いとも、特段の印象もなく、かつ、流通が強いわけでもないので、わざわざ取り寄せることもなく、29年間、全く呑まずに来た。が、「大吟醸」「鑑評会出品酒規格」「山田錦35%」などのスペックを見たら、買わずにはいられなかった。


アルコール度17%、といいうのもしっかり味で良い。気になるのは、アル添、という部分のみだけれど、35%精米だから、下品な混ぜ方はしていないだろう。で、冷酒で呑んでみる。これ、旨いね。華やかな香りが口の中でふくらみ、辛口でスッキリした呑み口ながら、ジューシーで旨味ゆたかな余韻。いろいろな面をもち、それぞれが支障しない感じなのがいい。29年前の「可もなく不可もなく」レベルの「悪印象」は何だったのかと思い、発掘調査をしてみた。


あぁ、これかぁ。普通酒だ。どうも、佐久の地元か、ちいさがたあたりで、地元のお父さんが晩酌酒を買うような小売店で買ったようだ。トランクいっぱい買って帰京したので、中には、普通酒もあったのだなと思う。全国的に、地酒を醸す蔵のレベルも上がっているけれど、グレードもスペックも違ったのだな。今度の大吟醸は、お値段も2,700円+税、とコスパにも優れているので、また買って呑みたい銘柄になりそうだ。


ともあれ、前菜は、長野県産のレタス(ゆずぽん掛け)と、長野県産エリンギのバター胡椒炒めから。レタスは、長野県産が出回って、安くなった。キャベツも、群馬・嬬恋産が出回るまでの我慢だな。


さて、信州の地酒には、こちら。馬肉「桜ユッケ」。そして、信州マスの燻製が有名なので、ちょっと違うけれど、サーモンの燻製。これに、御園竹 大吟醸、が合わないはずがない。あぁ、旨い。


どちらも、信州産ではないのがちょっと残念ではあるが・・・。


気持ちは「小海線 阿房列車」。ワンマンカーの最後部で「スタンドバー」を飲るのも良いもので、また、乗りに、いや、呑みに行きたいものだけれど、コロナ禍と違って、今は混んでいるだろうな。


〆の飯は、本来、野沢菜か、なす・かぼちゃの「おやき」が良いのだけれど、近所で売っていないので、ミニ・肉まんで妥協。せっかkの「鑑評会」レベルの旨い酒なので、できれば おやき、で呑みたかったなぁ。ごちそうさまでした。