5月18日(土)。秋田県大仙市神宮寺の地酒、「福乃友 夏純吟 秋田犬ラベル」を呑む。60%精米の純米吟醸原酒で、原酒ではあるが、アルコール度は16度と、それほど際立った濃さではない。


まずは無難に、いぶりがっこクリームチーズ、に合わせてみる。この、「悪そうな犬」のラベルがいい。「夏酒」ゆえの趣向だろうけれど、サングラスが可愛くない。


ラベルには、「濃醇旨口」とあるが、どうかな。記載よりは辛口に感じる。辛口のアタックで、酸味もそれなりにきいているので、「濃醇旨辛口」くらいだろうか。米の旨味もしっかり。


さて、秋田県とは無関係だが、今夜も、ソラチのタレ、十勝豚丼・味噌、で、焼いた豚ロース肉を焼きからめ、豚丼の頭をアテにする。濃い味付けの脂っこい豚ロース肉を、キリッと辛い「福乃友 夏純吟」が、きれいサッパリ、流し去ってくれる。秋田と十勝は無縁だけれど、いい組み合わせだった。


お次は、鯛の兜の塩焼き。こいつも、愛媛県産の真鯛なので、秋田とは無縁だけれど、愛媛県といえば、秋田県の佐竹知事が、失言でいらぬ喧嘩を売ったものの、その後、大いに仲直りしたので、食い合わせは改善された。タイの脂身も、サングラス犬が、きれいに流してくれる。


そして、佐竹知事といえば、じゃこ天だろう。今日のも、愛媛県八幡浜産。この秋田犬はさっぱりした辛口しあげなので、じゃこ天も揚げてみる。


こんなに脂っこいけれど、この福乃友は、十分に受けて立つことが出来る味わい。きれいに流れる。


〆の飯は、ちょっと小ぶりで安価なそら豆。偶然、こいつも、四国(香川県)産。秋田県は、因縁の四国四県と仲直り同盟を結んだので、これだって、合わないはずがない。ひまらや岩塩を振って、頂く。これにて、「福乃友 サングラス秋田犬ラベル 夏純吟」、完飲。


のこりのそら豆は、「群馬泉」の超特選純米で、いただく。50%精米なのに、大吟醸間は全くなく、山杯純米古酒の風味と味わいの、ちょっと変わり種のお酒だ。その残りも呑んでしまう。


秋田の地酒を飲んでいると、暑くなると国道7号線沿いの海水浴場で売り出す「ババヘラアイス」を食べたくなるが、アンテナ物産館で買って来たような手持ちがないので、今日は安価なホームランバーで〆る。ごちそうさまでした。