5月15日(水)、高知県高知市長浜の地酒「酔鯨 特別純米種」を呑む。流通が強い会社なので、特段珍しくもないけれど、安心安定のスペック、1,080円+税の、大衆酒だ。55%精米、日本酒度+7、酸度1.7。明確な濃醇辛口のスペックだけれど、お酒の評価は単純な二次元のデータでは表せないので、ともあれ呑んでみよう。今日も冷酒だ。


高知の酔鯨には、やはり、カツオだろうな、と思う。藁焼き叩き、が佳いのだけれど、今日は普通に刺身。そして、高知産のピーマンも、鰹節といりごまをかけて、軽く炒めてアテにする。


かつお刺身は、ニンニク・しょうがを載せて、高知県馬路村のゆずポンでいただく。酔鯨を合わせる。辛口スッキリ。酸味はほどよく、酸度1.7という数字から想像する重たさはない。呑みやすい酒だな。


なお、こちらが先年、四国阿房列車の折、土佐くろしお鉄道車内で呑み鉄した際の、あんどう、の土讃線高知駅駅弁「かつおたたき弁当」。(現在は1,300円だけれど、いくらだったっけな?)鰹の下に保冷剤を仕込んだ、技ありの逸品だ。(今は、保冷剤が安くなったけれど、発案当初は思い切った商品だったろうなと思う。)この、阿房列車を思い出しながら、この時は土佐鶴だったけれど、今日は酔鯨を飲る。


高知県産のナスやピーマンも、優秀な日本酒のアテだ。酔鯨 特別純米酒が旨い。


お次は、愛媛県産の真鯛の塩焼き。タイといえば、予讃線、今治駅の二葉さんの駅弁「鯛めし」「瀬戸の押し寿司」。やはり、四国阿房列車で必ず立ち寄り、買う駅弁屋さんではある。その鯛めしや、透き通るような酢〆の身の載った「押し寿司」で呑んだのを思い出しながら、家では焼き魚の真鯛で飲る。スナップエンドウで口直しをしながら、かんずりを載せた真鯛の塩焼きで呑む。


なお、こちらが、四国阿房列車の折に、二葉で買って、宿に持ち込んで酒のアテにした「鯛めし弁当」。香川の金陵の残りをやっつけてから、愛媛の地酒で流しこんだ。今日は、高知の酔鯨だけれど、隣県だから、ご容赦いただこう。阿房列車で真鯛をアテに呑んでいる気持ちになって呑み進む。


そして、ぶりの塩焼き。こちらは、いつもの南九州産ではなく、やはり四国の徳島県産。「すだちぶり」という、徳島県らしい銘柄だ。脂のよくのった、腹の部位をアテに、酔鯨を飲む。


〆の飯に変えて、愛媛県八幡浜市産の「じゃこ天」。いつも、秋田県の佐竹知事の失言をネタに、秋田県など、東北の酒にあわせることが多くなってしまったけれど、やはり、四国の地酒には一層合うに違いない。今日は、焦げ色がつくくらいに揚げてアテにする。これにて、酔鯨、完飲。おの特別純米は、揚げ物もきれいに流してくれる、スッキリ味のいいお酒だな。


そして、食後の甘味は、愛媛県の代表的銘菓「母恵夢」。こちらは、東温市の母恵夢さんの系列。カステラケーキなんかも出している方。方や、今治にも、分家前の母恵夢さんがあって、同じくこの黄味餡まんじゅうの母恵夢のほか、しまなみ海道入り口らしく、「渦潮パイ」なども扱っている。メリーズとのコラボで、チョコレートをかけたものを東京でも売っていたりする。


今日は、東温市の方。東京バージョンで、いつもの黄味餡饅頭の味わいだけでなく、その外側に、あずきあんを入れ込んである。まずは、オーブンで軽く加温したものを、紅茶 ダージリンでいただく。発酵バターの香りが立って、ホットもいいな。


断面は、こちら。いつものバター黄味白餡の外に、あずきの案を巻き、表面はバターフルの饅頭皮を巻いて焼き上げている。


暑い季節なので、次は、よく冷蔵してあった母恵夢を、コーヒー マンデリンでいただいてみる。これから夏にかけて、冷えたのも旨いな。今日は、四国特集。 ごちそうさまでした。