5月5日、夜。秋田市の、秋田醸造さんの地酒「ゆきの美人」を呑む。この冬に、何本か呑んだけれど、今日は、ちょっとタイトルに惹かれた「完全発酵」純米、というのを呑んでみる。60%純米なので、特別純米スペックだが、ラベルには、「完全発酵とは何ぞや」という特段の記載がないので、一層、気になる。1,500円+税。


この、完全発酵。地元の酒屋さんのコメントでは、案外普通にうまい感じのコメントが多い(後味さっぱりとか、爽快・軽快とか)がさて。冷酒、キンキンに冷やして、ちょっと含んでみる。酸味が効いているからか、強く冷やすと、微発泡感を感じる。実際に発泡しているのではなく、酸味が効いているのかな。これが、「爽やか」というコメントになるのだろう。自分には、辛口に感じる。そして、色味も意外。この「完全発酵」という名称、もっと黄色味が強い色調を連想していたが、注いでみれば、かなり透明度が高い。そして、あとくちが特徴的。ほんのりとだけれど、苦味、そして渋みが織り込まれている。このあたりが、完全発酵のなせる技だろうか。複雑で楽しい味わいだなと思う。


さて、これはやはり、大館の花善さんの駅弁でも使っている比内地鶏を合わせたいところだが、近隣で

入手できないので、徳島県の「阿波尾鶏」をローストしてアテに。アスパラとスナップえんどう、を添える。秋田の酒には、鶏が合う。

そして、秋田県の佐竹知事の失言で有名になった、愛媛県の「じゃこ天」。これがまた、秋田の地酒に合うことに、多くの人が気づいてしまったのも、結果として佐竹知事の功績だろう。さすが、秋田城主様だ。今日は、炙ったあとで、オリーブオイルでいためてみた。


〆の飯は、クラッカー。もちろん、いぶりがっこ・クリームチーズ載せ。これだけ盛って食せば、十分に「ごはん代わり」になるな。


食後の甘味は、プチ・チーズケーキ。コーヒー マンデリンで、お酒をうすめながらいただきました。 ごちそうさまでした。