2024年4月15日(月)。今年17回目の花見は、今年最後の昼酒。お酒は、京都府綾部市、若宮酒造さんの地酒「綾小町」。その、65%精米の純米生貯蔵酒「花香水」。出荷直前に火入れした、半生、一火。


桜は、というと、葉が出て入るけれど、樹を選べば、まだ、昼桜でも呑めそうだ。いつもの藤棚のテーブルが、近所の奥様がたのランチテーブルになっているので、ベンチをテーブルにしつらえて呑む。


こんな感じで、少し桜もち・道明寺ふうだけれど、花見酒に使えなくもない樹は、残っている。


ベンチにお酒をセットする。かくれんぼをしているらしい近所の子供達が、ふしぎな動物を眺めるように一瞥をくれながら、物陰に消えていく。お母さまがたに、「酔っ払いのおじさんに近づいちゃダメ」「目を見ちゃだめ」と言われているに違いない。


さぁ、「花香水」とやらを嗅ぎながら、気にせずに、呑み始めよう。


この折りたたみ椅子さえあれば、ベンチも食卓に返信する。まずは前菜の茹でブロッコリー🥦で、一杯飲る。そして、真鯛の薄味兜煮。


兜が残骸になるころ、花香水の水位も、それなりに下がる。


お次は、鶏肉のニンニク焼き。こいつも、酒が進むなぁ。散りさかんな花弁がまた、風流。


そして、今日もしつこく、秋田県の佐竹知事の失言ですっかりメジャーになった、愛媛の「じゃこ天」をアテに呑む。


ちくわ、そして、ネギトロ細巻きを、わさび醤油でいただきつつ、「花香水」を呑み進む。


落下さかん。花弁を浮かべた升酒が旨い。が、これをたのしめるようになったら、シーズンも終わりに近い、ということ。次の雨までのはかない命、かな。


〆のネギトロ巻きを平らげ、店じまいにする。明日も夜桜を楽しみたいので、今日は、ここまで。早めに休もう。 ごちそうさまでした。