3月17日(日)。群馬県利根郡川場村、永井酒造さんの地酒「水芭蕉 純米吟醸辛口 スパークリング」を呑む。60%精米だが、うすにごり。にごりは甘く感じるが、先入観を裏切る、切れ味鋭い辛口。


スパークリングは、開栓時に、シュワっと立ち上がる気泡が、ワクワク感を高めてくれて、好きだな。


群馬の地酒の前菜には、ねぎ焼き、かな。そして、水芭蕉スパークリング。うす濁りにして、意外な辛さ、鋭い切れ味。どんな脂っこいアテでも、サラサラ流し去ってくれそうだ。


という訳で、皮下脂肪分厚い、鶏肉の骨つきもも肉を焼いてアテに。そう、高崎駅弁伝統の「鶏めし」での呑み鉄を妄想しながら、ザクザク切って、水芭蕉スパークリングで流す。この組み合わせ、旨し。


駅弁には決して入ってこない砂肝。もも肉も、砂肝も、地鶏なのだけれど、砂肝はどこの鶏さんでも味にあまり変わりはないな。


群馬の地酒は、こんにゃくで呑む。刺身こんにゃくの酢味噌がけ、そして、田楽の甘味噌掛け。こんやくには、上州の地酒、だな。


さて、三国山脈を超えて、中越に。栃尾の油揚げ。合わせるのは、只見線の起点、小出の地酒「緑川」と行きたいところだけれど、水芭蕉の残りをやっつける。気泡が抜けてしまってはつまらない白酒になるので、何が何でも、今宵、呑み切る。その後は、少し足りない部分を、すでに開栓されている、糸魚川の加賀の井、で調整する。中越のアテに上越の地酒ではあるが、緑川を新たに開封したら飲み干せないので、是非に及ばず。


そういえば、クッキーのアンチョビ・バジルを買ってあった。こいつは、地酒ではないな。安いスコッチのハイボールで流し込もう。この、ティーチャーズ、というのが、炭酸で割って呑むのに相応しい安酒で、便利だ。


食後のデザートは、津軽鉄道の「ストーブ列車石炭クッキー」。スタンダート、「雪ふる(粉糖)」、「燃える(唐辛子)」とある。スタンダードがブラックココア味で美味いのは分かっている。粉糖掛けだって、美味いに決まっている。あやしいのは「燃える」だな。


あやしいやつに決めた。ダージリン紅茶でいただく。うん、この唐辛子、必然性。必要性が全く感じられない。ウケ狙いの逸品だ。ただ、こいつを、スタンダードに少数、ランダムに混ぜて、ロシアンルーレットのように楽しむ、ゲームに負けた人に罰ゲームで食わせる、2人に表情に出さないようにいい含めて食べさせてギャラリーに当てっこさせる。などのゲームに向いているんじゃないかというお菓子。大切な人や、お世話になっている人へのお土産には向かないだろうな、と思った。 ごちそうさまでした。