2月15日(木)、秋田県大仙市協和境の、奥田酒造店の地酒、「千代緑」を呑む。大仙市と言えば大曲の事だけれど、協和境」なので、秋田市とか秋田空港寄りの、JRで言えば羽後境駅が最寄りだ。小さな駅だけれど、こまち号も通過する駅ではある。麹米が山田錦、掛米は東北スタンダードの美山錦。いずれも50%精米だ。日本酒度+5.0と、辛口スペック

だけれど、どんな味かな。


やはり、佐竹敬久秋田県知事の失言で有名になってファンが増えて以来、私も秋田県の地酒には、ついつい「じゃこ天」で合わせてしまうな。今日も、愛媛県八幡浜産の、じゃこ天。ただし、生わかめは、北東北から。三陸産だ。で、千代緑。SPって、何の略かなと思ったけれど、どうも、スペシャルな酵母、ということらしい。


味は、日本酒度+5.0とあるので、かなり辛いかと思って構えて呑むと、味わい旨みゆたかで案外ソフトな味わいで、ホッとする。ただ、冷酒でいただくと、辛さや、ほんの僅かな苦味が前面に出てくる。


北洋の鯖を焼く。宮城県石巻にあがった金華鯖を、塩竈市で加工したもの。宮城県、鳴子温泉名物でもある焼きしそ巻きも合わせ、千代緑で流す。脂の乗った青魚や、味噌の濃い味わいに、冷えて辛さが増した「SP」が合う。


これも、北洋の肴。道東産のさんま。鯖で脂の味が残っているので、ちょっとカリッとした感じのウエルダンに焼いてアテに。この焼き加減も、いいアテになるな。


〆の飯は、焼き卵かけご飯。調味は、大栄翔関好みの、播州たつののヒガシマル、牡蠣だし醤油、これでまた、呑める。


さて、秋田県の甘味を食べ尽くしてしまったので、長野県、北信エリアの甘味をいただこう。


上田市、竹田さんのお菓子。「信州上田 風の旅」。このバターケーキはには、栗、小倉餡、白あん、バター、アーモンドと、和洋不明な無国籍で重曹的な味わいの甘味。つくねいも、とあるのは、やまいものようなものか。鹿児島のかるかんのようなモチっと感も不思議ちゃんなお菓子。紅茶 ダージリンでいただくけれど、ひとつだけ、「ココナツ」は余計だったな。北信の菓子に、この南国感は不要だ。ちょっと、多国籍を狙いすぎかな。ちなみに、私は、この、上田のお菓子屋産の「竹田」さん。先日食べた「焼きモンブラン」は、普通に美味かった。「信州上田そば畑」も、サクサク感が佳い。どこかで食べた食感だなと気になっていたが、あぁ、そうだ。秋田のお菓子「なまはげのおくりもの」だ。あれに食感が似ているが、これも旨い。ともあれ、今夜も満腹。ごちそうさまでした。