さて、今夜は珍しく、日本酒ではなく、デザートが主役だ。「つづみ団子」さんは、長崎県諫早市の喜々津駅近くに本店がある和菓子屋さん。最近は、首都圏などの大都市圏にもお店を展開している人気店だけれど、国鉄→JR三度目完乗を楽しむ身にとっては、喜々津の名産品は、避けて通れない。今夜は、その、生チョコレート大福を、日本茶で頂く。


肥前のお菓子屋産だから、肥前の日本酒にしようかと思ったけれど、今日は地酒ではなく、地菓子を主役に据えるので、お酒はあまりものにしよう。(ちなみに、右と真ん中が肥前の酒。右が嬉野。真ん中が、鹿島市肥前浜のお酒。)


この、喜々津のお菓子に親しみが湧くのは、国鉄三度目完乗なぞに取り組んだ人ならではだろうな。特急かもめ(今は、西九州新幹線)でショートカットしてしまう新線ではなく、昔は「喜々津・浦上間」は、大村湾沿いを走る「北回り」の路線を経由していた。当然、特急や新幹線を経由せずに、その迂回線を、一度は通らないと完乗できない。2020〜2021年の年末年始に乗りに行った。こんな、旧国鉄の筑豊エリアを走っていた、懐かしの国鉄型気動車(すでに営業運転を終了している)に乗って、喜々津・浦上間を、30数年ぶりに、久しぶり乗車した。


2021年大村湾の初日の出、だと良かったのだけれど、、1日早く、2020年の大晦日の日の出。東園駅あたりからの車窓風景。新幹線や、新線経由では見られない光景だ。(ちなみに、この翌日となる元旦の北九州は曇りで、初日の出は拝めなかった。残念。)こんな景色を思い出しながら、今夜も、喜々津の菓子を喰う。


つづみ団子さんは、昔ながらの和菓子屋さんらしく、立派なパッケージではなく、この、スーパーのお菓子のようなプラ容器に入れて売ってくれる。まずは、列車内で、2〜3個、つまみたくなるな。


今夜はまず、残り物のお酒を片付けよう。根室の二級酒、「北の勝 大海」が残っているので、片付けよう。醸造用アルコール添加なので、悪酔い注意。道東・釧路の駅弁「いわしのほっかぶり鮨」を思い出しながら、いわしのバジル風味焼きを肴に呑む。


続いて、新潟、長岡市になった栃尾の油揚げで呑む。北の勝を呑みきり、次は、中越地区(小出)と会津若松をつなぐ只見線の沿線、只見の地焼酎「ねっか」を飲る。この只見線で、今年1月に、国鉄三度目完乗を達成した。(ここが最後になったのは、災害で10年以上、只見線の一部区間が不通になっていたからだ)


〆の飯は、、焼きおにぎりの抹茶茶漬け。炒りごま、小ネギ、焼き海苔をトッピング。お茶は、宇治茶の濃茶グレード。この焼きおにぎりで、只見の地焼酎の残りも完飲。


最後はお約束の、喜々津の「つづみ団子」さんの「生チョコレート大福」。長崎本線の支線、「喜々津・浦上」線を思い出しながら、ありがたく頂戴しました。ふんだんにかかっているココアパウダーがまた、旨いな。 ごちそうさまでした。