「銀河鉄道999」などの名作で知られる松本零士さんが、おなくなりになりました。 国鉄時代の末期の、1979(昭和54)年7月。当時は珍しい、行き先不明の「ミステリー列車」を運行した、国鉄東京北鉄道管理局。状況して乗りに行きたかったけれど、指を加えて、地方でも話題になったその列車を、新聞・テレビで、垂涎の思いで眺めていたものです。


その、アンドロメダ駅、が、こちら。栃木県の、宇都宮駅の北、宝積寺駅から分岐する烏山線の烏山駅。最近、JR東日本エリアから消えつつある「ひらがな表記」の、国鉄式駅名標が、まだ残っていたりします。隣が「滝(たき)」駅なのも、変わっていません。この駅まで、上野駅から、ミステリー列車が、客車で仕立てられました。引っ張るのは、電気機関車です。当時、指を咥えて眺めた新聞記事に、同乗の新聞記者が書いていたのは、宇都宮で「機関車付け替え」になり、行き先を知らないものの、鉄道ファン満載の車内から、「アンドロメダ駅は、烏山だ」と叫び声が上がった、とあったものです。そう、宇都宮で乗り換えになりそうな線区は、宇都宮分岐の日光線か、その先の宝積寺乗り換えの烏山線。但し、前者は、すでに電化されていて、上野から電車の「急行日光」が直通していたので、ディーゼル機関車をD E10、に付け替える必要はないのですね。ファンなら反応するという訳です。


さて、その非電化路線の烏山線は、令和のこんにちも、まだ電化されていません。この新型の、直流区間むけ蓄電池列車EV−E301系投入で、電気を蓄えて走行しいます。こちらは、烏山駅のホームですが、架線がありますね。これは、宝積寺・宇都宮まで伸びているわけではなく、、充電設備です。ここまで来た車両が、ここで充電します。宝積寺方では、宇都宮・宝積寺間の走行中、充電できるので、それを蓄電池にためて、烏山に向かう、という寸法です。


車両も新しくなれば、駅標も新しくなります。こちらが、最近、漢字表記に塗り替えられつつある、JR東日本の漢字表記駅標。観光ガイドも鮮やかに、ローカル色も、薄められて来ました。国鉄時代は遠くになりにけり。


駅舎も、こんなに可愛らしい外観になっています。



最近は、烏山線の何駅かに、このようなカラスのイラスト入りの、可愛らしい駅標も登場しました。烏山線、の、烏、ですね。黒い色で、ゴミ袋をツンツンやっていると、腹も立ち、追っ払ってやろうと気合が入るのですが、那須烏山市で、この緑色になったキャラクターを見ると、愛らしく感じますね。 ミステリー列車「銀河鉄道999号」では、故 松本零士さんも、国鉄の専務車掌に扮して、企画の盛りあげに大貢献されたようです。企画に参加した大勢のファンが乗車した、長い編成の列車が到着した、この、アンドロメダ駅に、また、行ってみたくなりますね。


そうそう。アンドロメダ駅から徒歩圏内に、酒蔵もあります。「東力士」の銘のお酒を醸す、どうくつ蔵でも有名な、島崎酒造さん。呑みテツ好きな方は、ついでに寄ってみるのも良いですね。