今年のプロゴルフ界を驚異的なるゴルフで歴史的なスタートを切った男で
ある。

本当に久しぶりの大型新人であり、プロゴルフ界にとって待ちに待った人間である。遼の時もセンセーショナルなデビューをしたが、残念ながら少し排気量がない。遼が1500CCの車だとすれば松山はその倍以上あるだろう。
しかし遼は厳しい米ツアーで自分のゴルフを磨いている。この挑戦する姿はすばらしいものである。松山はプロゴルフ界で久し振りのプロスポーツ選手らしいプロであり、プロ野球で言えばドラフト1位のようなものである。本当に私以来かもしれない。それくらいの逸材である。まだスピーチの方は今一であるが、彼の謙虚さと素朴さがそうさせるのかもしれない。私と同じ四国の田舎者であるから都会の人に慣れるまで多少時間がかかるであろう。しかし勝負の神様は謙虚さと笑顔が大好きであるから、当分は微笑むであろう。

プロは圧倒的な何かを持っていれば人に興味を抱かせるわけであるから、遼と松山は今後のプロゴルフ界に新たな発展を期待したくなる。いずれは彼も米ツアーに参戦すると思うが、これも又期待が膨らむ。他のプロも彼に刺激を受け、頑張らねばならない。それぐらいのカルチャーショックを受けている。このままでは簡単にプロ一年目で賞金王になるだろうし、又どこまで記録をつくるかも楽しみの一つである。

彼の強さはパワー・飛距離はさることながら、ゴルフ頭脳が素晴らしく、コースマネジメントとスイングマネジメントも私の場合は力でネジ伏せ様としていたが、彼はゴルフを理解し、理性さの大切さを知っており、本当に冷静である。私より大分大人である。ゴルフの内容は全て安定しており、ウィークポイントを探す方が難しいと思う。特にフォロースルーの良さは群を抜いている。最近飛ばすプロも多くなってきているが、彼らと違うのは松山は飛ばさないようにスイングをして飛ばしているという事である。これは少し難しいが!これは腕の振り方とボディターンが素晴らしいからである。

私が人生他人を羨ましく思うのは、初めてである。うわさ通りの日本のタイガーウッズになるのかも?その前に日本のジャンボ尾崎2世と呼ばれるのが先ではないか?