コロナ禍でも『最恐映像ノンストップ8』は最長の3時間半スペシャルでひんやり(?)
今年はクソファ○キンコロナのせいで、海、山、旅行に大っぴらに行けず、花火大会、甲子園野球は中止、町内の盆踊りもやってるとこはなく毎年流れてくるドラえもん音頭は聴こえてこない。コミケもなければ、フジロックも中止、浅草サンバカーニバルもなし、お盆休みに実家に帰ることもできない(先日、実家に電話したら母親に時期が時期だから帰ってこなくていいと言われました)。夏のハリウッド目玉映画は全部公開延期で不作、劇場では閑古鳥が鳴いている。ただただクッソ暑いだけで、夏のお楽しみを全部奪われて心底うんざりしてる人も多いことでしょう。
夏らしさを実感できるイベント・・・・そういや心霊番組もどこもやってねーじゃん。あれ、テレ東のやつは?と思ってた頃、テレ東さんは忘れてませんでした。『最恐映像ノンストップ8』が8月26日に放送され、過去最長3時間30分の恐怖映像をノンストップで届けてくれましたで。
ちょっと長くなるけど、最近の心霊動画投稿作品について思うこと。
心霊動画大好きなアタシはCSのエンタメ~テレとファミ劇で心霊動画投稿系作品を観まくってるので、今ではちょっとやそっとでは怖がれなくなってしまいました(ちょっと前までは1人でトイレに行くのも嫌だったんですが)。なぜ怖がれなくなったのか、それは「作り物」として観ちゃってるからです。最近はガチ動画はめっきり減りました、ていうかほとんど死滅に近い。当然ですね、そのへんの廃墟に行ったぐらいで恥ずかしがり屋の幽霊さんはなかなか出てきてくれないし、そう簡単に撮らせてくれません(笑)。昨今の心霊動画ビジネスの成長は頭打ち、一時の心霊動画ブームは過ぎ去り、新参メーカーが類似商品を出してもほとんどは2、3本出して終わり、長くは続きません。なので投稿スタイルなのに、台本ありきのあからさまな作り物心霊動画が主流になってます。
さまざまなメーカーから心霊ビデオが出るものの
そのほとんどは短命に終わる
ガチ心霊動画を追い求めるのはもう無理だと諦めてますが、だからといってフェイク丸出しな動画も求めていないアタシとしてはどこか物足りなく悶々としてます(それはそれで面白い動画もあるんだけど)。三文演技丸出しな劇団俳優らしき投稿者が出てきた時点でその動画の出来(クオリティ)が大体分かります。大体、酷い(笑)。『闇動画』シリーズは最近1本15~20分ぐらいの中編ホラーストーリー仕立てにシフトしてきてますが(一応、投稿作品というテイ)、いかんせん結末が弱く大抵ガッカリさせられ、これなら『ほんとにあった怖い話』のほうがまだマシと思うことも多いです(笑)。どうせ作り物なのだからもっとビビらせてくれてもよかろうに。もしくは『Not Found』のように完全に開き直って、AD女子・杉本と古賀ディレクターの夫婦漫才コントを楽しむとか、スタッフがなぜか忍者の謎を追ったり、パパ活に潜入取材したりと、ホラー完全そっちのけで一体何を見せられてるのか理解不能ゾーンに突入し、文句言う気力すら奪ってしまう珍作も出てきて、底抜け心霊カオスに浸るしかないわけです(決して嫌いじゃないけどね)。なんなら最近は、『心霊曼荼羅』シリーズに出ている佐藤あずさちゃんや、『怨霊映像』シリーズでたまに顔を見せる佐藤睦ちゃんら、ホラーの内容よりもアシスタント女子目当てで観ている時もあったり・・・・。楽しみ方は人それぞれなんだけど、はたしてそれでいいのか(笑)。
佐藤あずさちゃんと佐藤睦ちゃん
作り物だとしても、最低限「スタッフが心霊現象を調査するドキュメンタリー」というテイを保っていてくれたらそれでいいんだけど、最近は調査すらしなくなり、投稿者に話をちょいちょいと聞いて、フェイク丸出し心霊動画をただ見せられても「・・・・・」ってなるわけです。動画に色々と工夫を凝らしたり、ガチっぽい雰囲気を醸したものがやっぱり好きでして、『ほんとにあった呪いのビデオ 55』のように本編の組み立てが非常に素晴らしく、映画的ストーリーで魅せてくれる秀作や、『流出封印動画 5』のPOVホラーや「怨霊病棟」はなかなかの攻めっぷりが良かったこともあり、心霊ホラービデオはオワコンだとは思いません。しかし近作の『ほん呪』はメインスタッフが変わったせいか作品クオリティにバラつきがあり、好調の時もあれば絶不調の時もある。「今回は外れだなあ」「この巻はアタリじゃん!」と一喜一憂するのも、長く続いている心霊ビデオシリーズの醍醐味、中毒性なのかもしれません。だから心霊ビデオ、やめられないのです。
『本呪』はやっぱり初期~中期あたりがガチ的な怖さがありました
■恐怖度チェック= 最恐ネタは 5つ!
がないものは、特に怖くもない、前にも見たことがあるネタ、いまひとつなネタ。さらに「なんじゃこりゃ!」「さすがにコレはねーだろ」というBOMBネタには
差し上げますっ!
呪われた撮影現場「アントラム」
観たら死んじゃうという『リング』的な宣伝をされたモキュメンタリー映画『アントラム 史上最も呪われた映画』をいきなり取り上げてくるとは。映画宣伝では語られていないさらなる事実が発覚!なのかと思いきや、ただの作品紹介だったリ。日本配給の宣伝スタッフが会社ビルの屋上から飛び降り自殺したとか、狂い死んだぐらいのハッタリをかましてくれたらそれはそれで面白かったんだけど。本作はアタシも観ましたが、1本のモキュメンタリー・ホラーとしてはあんまり出来は良くないんだけど、発想、着眼点は悪くないのでホラーファンの間ではそこそこ評価いいみたい。あ、アタシはまだ死んでません。
呪われた撮影現場「犬鳴村」
作品そのものが「怖かった!」という好(怖)評価は全く聞かないのになぜか大ヒットし、東映が調子に乗ってシリーズ化した『犬鳴村』のエンドロールに女性の顔・・・・。コレ、東映が公開時から“ネタ宣伝”で使いまくってるやつやん。プロデューサーはSNSで初めて知って「ゾッとした・・・・」とおっしゃってますが、あれが本物の霊なのか仕込みなのかは関係者だけが知る。まあうまい具合にど真ん中ど直球にブロックの隙間から顔覗いてるとなるとやっぱり・・・・・(笑)。ちなみに作品はまだ観てません。そろそろWOWOWでやってくれないかな。
明度を上げてみると・・・・確かに女性らしい顔・・・・かなあ?
呪われた撮影現場「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」
窓の外に立っている男性・・・・。監督が『ほんとにあった呪いのビデオ』でおなじみの中村義洋氏だから霊を呼び寄せた・・・・とでも言うのだろうか。または「俺、竹内結子のファンなんだよねえ!」と撮影現場を見に来た兄ちゃん・・・とでも言うのだろうか。
呪われた撮影現場「都市霊伝説 心霊工場」
この作品は知らなかった。写真に写る巨大な顔・・・・に見えなくもないけど。霊が映った邦画で、有名どころでは『リング』1作目で松嶋菜々子が部屋に入るシーンで窓ガラスに女性の顔が写ってるとかありましたけどね。映画・ドラマに映りこんだ霊現象特集とかやってほしいな。結構たくさんありそうだし。
「目隠し鬼」
初見。おいでおいでする謎の女性・・・・。キャーーーーー!!!!!!
「息子との帰省」(再利用)
再見。この動画、「6」でも取り上げてた。「そっちじゃないこっち」と指差す子供が一番怖いですな。キャーーーーー!!!!!!
「曲がり角」(再利用)
再見。『ほんとにあった呪いのビデオ』より。コレ「5」でも取り上げてた。好きな動画の1つだけど。キャーーーーー!!!!!!
「海岸」(再利用)
再見。『ほんとにあった呪いのビデオ』より。コレ去年も取り上げてたど。ちょっと、使い回し、多すぎやで。
「母校」
初見。ナレーション「わざとらしい演出だと怒り出す・・・・」。うん、確かに怒ったわ(笑)。
「その先に」
初見・・・・かな、忘れた。へばりつき系は確かにイヤね。このトンネル、『ほんとにあった呪いのビデオ』にも出てきたような。トンネル奥に行ってた友達2人が帰ってくる時に女性の霊がひょっこりついてきた動画と同じ場所?
「錆びついた空間」
初見。本物の幽霊ってあんまり自己主張しないらしいから、こういうロッカーの中からとか分かりにくいところからさりげなく覗いてくるのはガチ臭さがあって好き。ロッカーで思い出したけど、『ほんとにあった呪いのビデオ』の初期作でロッカーから不気味な顔がヌーーッと出てくる固定カメラの動画はマジで気色悪かったなあ。キャーーーーー!!!!!!
「未練」
再見。なんかの心霊ビデオで観たことあり。うすぼんやり映る感じがなかなかよろしくてよ。二股、三股かけてるアホ男には元カノのしつこい生霊に取り憑かれることがよくあるそうなんで、そこのアナタもご注意を。
「真夜中の滑り台」
再見。『ほんとにあった呪いのビデオ』より。この公園は墨田区にある京島南公園だと思われ。あの長~い滑り台で滑ったことある。結構勢いよく滑るんでちょっと怖かった(笑)。キャーーーーー!!!!!!
女子生徒の恐怖体験(再現ドラマ)
意味不明に女子生徒に迫って来るあの教師がただのヘンタイだったというオチ・・・・ということでよろしいでしょうかね。てか18歳未満の深夜の外出は条例違反です(笑)。
呪われた因縁物を集める男(取材)
不気味な因縁物をあちこちから集めているという46歳のコレクター。いくら趣味とは言え・・・・。奥さんはこの因縁物が影響したのか(?)既に亡くなっているようだけど、奥さん公認の趣味なのかしら? 『呪怨』に呪われているこの家をたった1人で取材する霊感タレント・西村知美、全く怖がらないところが逆に怖い(笑)。うちの実家にも市松人形があったけど、なんかいつも見られてる感じがして怖かったなあ。キャーーーーー!!!!!!
「夜中のカップル」
再見・・・・かな、覚えてない。上からコニャニャチワ~のよくあるパターン。しかし公園ってよく霊が出てきますなあ。
「不測の事態」
初見。今回、一番笑ったやつ。友人のドッキリ動画にしか見えないど。てか本当に足首取れたなら霊関係なくて、彼女の足が異常に脆いのか、足が取れやすい奇病なんじゃね?(笑)
「ふりかえる」
再見。なんかの心霊ビデオで観た。全長版が確か20分近くあって結構長かった記憶が。「後ろに誰かいる」系は基本的に好み、で、空飛ぶ頭に爆笑。嫌いじゃないけどね。キャーーーーー!!!!!!
「助けて」
初見。ああいう入水女、たまに見ますよ(ウソ)。
「守護霊」
初見。これはなかなかキテる。守護霊とはいえああいうガチっぽい映り方は不気味。結構しっかりと顔だし。赤ちゃんのホームビデオに小細工するとは思えないからやっぱりガチでしょうか。キャーーーーー!!!!!!
「誰の仕業?」(再利用)
再見。コニャニャチワ~ポルターガイスト女、再登場。この動画、「6」でも使ってた。
女性の怨念が宿る足の模型(取材)
某通販サイトで買った女性の足の模型。17歳の女子高生の足から型を取ったと聞くと、全国100万人の脚フェチのオッサンどもは欲しがるでしょ、しかもJKの霊を呼べるのならなおさら(笑)。シリコン製の足が本物のような足に変わってしまった写真はいささか不気味。
コレ・・・じゃないよね?(笑)
池田貴族の心霊写真
やっぱり心霊写真は基本的にガチなんで全部が不気味で怖い。池田貴族氏の生写真の霊は心霊ファンの間では有名。こういう人がただ後ろにいたんでしょ?と思ってはいけない。
「のぞいてはいけない」(再利用)
再見。側溝に隠れて女性のスカートの中を・・・・あ、いや、生者を待ち受けていた不気味な霊の姿・・・・。「のぞいてはいけない」って霊に対して言ってるんだよね?(笑) 「5」でも紹介してた動画。
「地下鉄」
再見。つい最近、どこかの心霊ビデオで観たばかり。海外の地下鉄でも霊の出現率高い。
「旅行同伴者」
初見。しかし映り込みのいいタイミングで出てくるなあ(笑)。
「佇む者」
再見。『ほんとにあった呪いのビデオ』より。しかしバイクに当たってくるとはなかなかいい迷惑な女ですな(笑)。似たような動画で全く同じ男性が道路脇に何度も出てくるやつも『ほん呪』であったような・・・・。あっちのほうが不気味だった。
「卒業旅行」
再見。『ほんとにあった呪いのビデオ』の初期の有名動画。飛び降りる決定的瞬間はなかなか撮れないらしい。
てなわけで今回は動画が20本(前回と同じ)。ただ過去に使った再利用動画が5本もあった。初見ネタは7本。正味約3時間のうち冒頭20分ほどは過去回の総集編。一番面白かったのは池田貴族の心霊写真とJKの足かな(笑)。
結局、稲川淳二を呼んでおきながら怪談話が1つもなかったのはどうなんだ?・・・・と思ってたら、テレ東の公式You Tubeチャンネルに未放送エピソードがたんまりとUPされてたんでお楽しみあれ。
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