人生は選択の連続だ。

そんな言葉を聞いたことがあると思う。

クイーンバイオレット•ゲームもまた
”選択”の連続だった。

そしてそれは、
観戦者にも、”選択”を強いられることになる。




リーディングサバイバル

クイーンバイオレット•ゲーム


公演期間:2024年6月6日(木)〜 9日(日)

観劇日:2024年6月8日(土)

18:00〜20:00過ぎ

劇場MOMO(中野)




赤坂麻凪さんが出演する朗読劇。

クイーンバイオレット•ゲームという命を賭けたゲームのお話しらしい。


プレイヤーは8人。

まなてぃーは Number3 通称「ヒロイン」と呼ばれる役柄。


他には、

Number1 一般人

Number2 クールビューティー

Number4 お姉さん

Number5 高校生

Number6 脳筋

Number7 学者

Number8 店員


これらの8人でゲームを行うらしい。


毎回、1幕終わると、結果が発表される。

全員生存していたかと思うと、1人を除き他は死亡している時もある。

なんとも血生臭い。





期待と不安を抱きながら会場へ。


着席して暫く経つと、

黒いフードを被ったスタッフの方から説明が。


我々客は「観戦者」と呼ばれるようだ。


(あの黒ずくめの風貌で「かんせんしゃ」と言われると「感染者」だと思ってしまうが、多分「観戦者」そうでないと話が始められなくなる。)


入場時に投票をしたのだが、

まだ投票をしていない人は必ず行うように!と。


どうやら、

観戦者の「投票」によってゲームの結末が変わるらしい。

チケット購入時にも同じ投票を行った。

当日の入場時にも行った。


多分ほとんどの人が同じキャストに投票するだろう。

自分の推しに生き残って欲しいから。


2回も投票して意味があるのか?と思ったが、

そんな事を言ったら The END になりそうなのでやめておいた。



僅かな後に司会者と思われる人がステージに登場。


ひょうひょうとした軽快なトークで我々観戦者に質問を投げ掛けて来るが、

なんとも受け入れ難い雰囲気。


のちに、ファシリテーターであることが判明。

このゲームの司会進行役だ。

命を賭けた「クイーンバイオレット•ゲーム」の進行役。


どうりで受け入れ難い訳だ!


目の前にいる人たちに殺し合いを勧める人だ。

少なくとも友達にはなりたくない。


そして、

お待ちかね、8人のプレイヤーの登場!!



とある場所に集められた8人。

しかしどうやら、状況を把握できていない様子。


ここは何処で、これから何が行われるのか?

何故この8人が集められたのか?




クイーンバイオレット•ゲームへようこそ!!




ファシリテーターからそのように告げられ、

ゲームが始まった!


生きてここから出れば良いと言う。

しかし、外に出るにはポイントを貯めなければならない。

事前投票で得たポイントが発表されたが、どのプレイヤーもクリアするには至っていない。


ポイントを増やすには、他のプレイヤーから譲ってもらうか殺害するしかないと言う。。。







物語が進むにつれ、

各プレイヤーの言動が変わって行く。

自分が生き残るための行動をとる。


また、

隠されていた謎も解き明かされて行く。


自分としては、

Number3が生き残ってくれれば良いと思っている。


しかし、

そう単純な話でもないようだ。


仲間になるのか、裏切るのか。

自分の名前を覚えていない者もいる。はたして自分は何者なのか?


そして!!


時代背景は、今から100年後。2124年と言っていた。


100年後はどのような世界になっているのか分からないが、

このようなゲームが開催されないことを願うばかりだ。





Number3「ヒロイン」こと赤坂麻凪さん!


Number3と言うので、

サイボーグ009の003をイメージしていました!

似ていませんか?カチューシャ付けてるし。


美しいヒロインをずっと観ていられて、幸せな2時間でした!!


そう言う点では朗読劇っていいですね!

出演者さんがずっとステージ上にいる。

ずっと観ていられる。


この2時間だけで、

まなてぃーの様々な演技を観ることができました!


ヒロインらしさ、愛らしさ、

優しさ、弱さ、ある意味の強さ。


そして後半は大きく変わる!!




何が良いのか悪いのか?


何について応援すればいい?


え?応援するの?

観戦者って何?



この回のエンディングは、

Number4以外は死亡。


(Number1と7は生存?赤文字だけど。謎です。)

(かなり細かい所までこだわっているので、間違いではないと思うのですが、、、)


「観戦者たちの傍観」というシナリオを辿ったようだ。


自分に言わせれば、

傍観というより「混乱」だった。


最後に観戦者に質問される。ジェスチャーで答える。

しかし、自分は答えられなかった。

それを傍観と言われれば傍観なのだろう。


自分の場合、

映画や劇を観る時、その中に入り込む。

ハリーポッターなら魔法学校に入学しているし、

ロッキーなら一緒に訓練をして戦っている。

今回は、

一緒にクイーンバイオレット•ゲームを行っていた。

9人目のメンバーとしてそこにいた。


それが急に、観戦者と呼ばれて、質問された。


状況を理解するのに時間がかかる。

いや、理解できないうちに終わってしまった。


無念だ!




残念ながらバッドエンドとなってしまった。


我々は、あの暗がりの屋敷の中で、何を”選択”すれば良かったのだろうか?

そして、生き残るべきキャラクターはどれ?


翌日の千秋楽では全員生存になったらしい。

最後だけでも生き残れて良かった。

どうすれば生き残れたのだろうか?


色々と謎が残る舞台ではあったが、面白い趣向で楽しめました!!