苦しい2時間が続くと思っていましたが、そこまででもなかった。
ミッシング
幼い娘がある日行方不明に。
娘を探し続ける夫婦の話。
母親役を石原さとみさんが熱演。
多分、そこまで苦しくなかったのは、しっかりと描いてくれたからだと思う。
「こういう事件がありました」
「母親は苦しんでいます」
それだけで、10分か20分で終わってしまうと、苦しさだけが残る。
しかしそうではなくて、
例えば、夫婦間のやり取り。
焦って泣いて八つ当たりをする妻。
いつも冷静で軽く返事を返すだけの夫。
しかしどちらも娘の無事を願っている。
それぞれができることをやっている。
また、
地方テレビ局の記者(中村倫也さん)の存在も大きい。
視聴率やスクープを優先する上層部に対して、
2人に寄り添い、
できるだけ正確な情報が集まるように、
そして、2人に迷惑をかけないように配慮している。
こういう人の存在は嬉しいと思う。
しかし、なかなかうまく行かない。
ネットでは批判が相次ぐ。
今の世の中当たり前なのかもしれないけど、
何故、平気で文句を言ったり嘘をつけるのだろうか?
知らない人に対しては平気で嘘をつけるの?
何も分からないのに、自業自得だと言えるの?
誹謗中傷をする人/される人
イタズラ電話やメールをする人/される人
嫌がらせやイジメをする人/される人
誰かが傷付くことよりも数字を優先する人/そうではない人
多くの対比があった。
される人にもなりたくないけど、する人にはなりたくない!
これは自分でコントロールできる。
「そして、バトンは渡された」の、天真爛漫な演技も凄かった。
「ミッシング」も凄かった。
このような事件は起きてほしくないけど、
色々と考えさせられる映画でした。
生きるって簡単じゃないね。