ジャンバーズ日記 -5ページ目

映画と原作について。「やわらかい生活」問題

今日、「桐島、部活やめるってよ」を見た。

原作はかなり話題になった小説で、確か、現役早稲田生が書いたんだよね。

映画は、大傑作だと思いましたよ。ほんとに素晴らしい。

あいかわらずメジャーな映画は、オリジナル企画は少なく、マンガや人気小説の原作ものばかり。

そんな中で、ここ最近、原作もので成功してるのは「桐島~」とか、山下監督の「苦役列車」なんじゃないかな。

映画と原作者のトラブルって、時々あって、山下監督も、西村賢太ともめてたみたいだけど。


月刊「シナリオ」誌に、「桐島~」のシナリオが載ってたんで、10年ぶりくらいにこの雑誌を買った。

「桐島~」と今泉さんの「こっぴどい猫」のシナリオも載ってて、充実の内容なんだけど、雑誌の最初に「やわらかい生活」の裁判に関する記事があった。

簡単に内容を説明すると、

芥川賞作家糸山秋子の小説「やわらかい生活」を、荒井晴彦脚本で映画化してるんだけど、糸山は映画が気にいらなかったらしい。

それで、荒井晴彦の脚本が「年鑑代表シナリオ集」に掲載されることを糸山が拒否。それで、荒井晴彦とシナリオ作家協会が、出版妨害として糸山を訴えたけど、結局敗訴したっていうことらしい。

原告の一人柏原寛司は「昔は原作者が大人だったから、小説と映画は別物と割り切ってくれる人が多かったけど、最近は原作者がシナリオに口をはさんでくることが多い」みたいなコメントをしてる。

ってのが、だいたいの内容です。


僕は、この記事読んで、思うのは、今の商業映画界のダメさ。

「やわらかい生活」は、原作読んでないんだけど、映画は、かなり原作とは違うものになってるらしい。

荒井晴彦といえば、あの薬師丸ひろ子主演「Wの悲劇」の脚本を書いた人ですよ!

あの映画、めちゃめちゃ面白いし、大好きだけど、日本映画史上、もっとも原作を無視した映画なんじゃないの?

なにしろ、原作の話は劇中劇になってて、映画全体のストーリーは、「Wの悲劇っていう舞台を演じる女優」の話になってるんだから、全然、原作が「Wの悲劇」である必要ないんだから。

その荒井晴彦が脚本書いた「やわらかい~」なんだから、まあ、きっと原作無視したんだろうね。


僕も、以前は「この原作を映画化したいからプロット書いて」って仕事をよくやってた。

で、だいたい原作を読んだら、「このままじゃ映画にならないから、そうとう変えないと無理だな~」ってのが感想だった。

ある小説を映画化するためのプロットの打ち合わせで、プロデューサーがこんなことを言ってたことがあった。

「この小説、全然おもしろくねえんだよな。こんなんで○○賞とれるんだったら、俺が書いたって賞とれるよ」

僕はその言葉を聞いて、めちゃめちゃそのPに不信感を感じましたよ。

「だったら、この小説を原作にしないで、オリジナル企画考えろよ!まあ、お前が小説書いたって、このレベルのもの絶対書けないぞ!」って思った。(言わなかったけどね)

原作者にPの言葉を聞かせてやりたかった。


なんでつまんないと思う原作小説や、大きく内容を変えないと映画にならないような小説を映画にするのかというと、それは、「有名な原作でないと、映画の企画が通らない」ってのが理由です。

つまり、「芥川賞作家の小説が原作」という看板がほしいだけっってことなんです。

こういうことって、原作者をバカにしてるんじゃないか?

内容はまったく違うものに変えるからどうでもいいけど、原作が誰々って名前がほしいだけだってことだもんね。

俺、そういう風潮が、ほんとにクソだと思います。

つまり、何が言いたいかというと、映画界は、もっとオリジナル企画を作ることを考えないとダメだってことです。


※「糸山」の表記、ほんとは字が違います~

僕の戯曲

明日、8月4日と明後日の5日に、桜美林大学演劇部 劇団クウチさんによる
辻野正樹作「天国(うえ)を向いて歩こう」
が上演されます。
会場は桜美林大学町田キャンパス明々館だそうです。


8月16日には、尼崎北高校演劇部による辻野作「勝手にノスタルジー」が上演されるそうです。
会場はピッコロシアター大ホールとのことです。


「天国~」は、近松賞候補になった戯曲で、自分でもかなり気に入ってます。いつかまた自分で舞台で再演したり、映画化したりしたいです。

「勝手にノスタルジー」は、「劇団演技者。」で大野君主演でドラマ化されたものです。

演劇って、映画と違って残らないものってイメージがあるけど、戯曲はいつまででも残るし、いろんな人が上演してくれることによって、新しく生まれ変わるってのがいいですね。
これからまた学園祭とかでもいろいろ上演してもらえると思うんで、楽しみです。

公演のお知らせです

久しぶりに舞台の台本を書きました。

一応探偵ものです。

チャンドラー的なハードボイルドを書こうと思ったんですが、やっぱりドタバタコメディになりました。

稽古にはまったく参加してないんで、どうなってるのか、僕もわかんなくて、楽しみでもあり、不安でもあります。

ジャンバーズの手塚も出てます。

観に来てくださる方は、僕にメッセージなどいただければ、チケットご予約します。

以下詳細です。

よろしくお願いします!


義魂ブラザーズ3周年公演「探偵なんかになるもんか」

脚本辻野正樹

演出Mr.マリオ


キャスト

里村義隆  鈴木裕也  手塚みのる  山本慎一
藍アキラ  三輪紋子  芝野早樹  姫宮みちり
堀田みなみ  やまだまいこ

スペシャルguest
森脇和成


公演日時
7日14日(土) 13時 19時

15日(日) 13時 19時

16日(月) 13時 19時

17日(火) 19時

18日(水) 19時

19日(木) 19時

20日(金) 19時

21日(土) 13時 19時

22日(日) 12時 17時



会場
東武東上線上板橋南口下車ライブハウスレストラン
グリーンドア

問い合わせ
09024593214
inukun.1021@docomo.ne.jp
担当宝田

チケット代金
3800円(ワンドリンク込み)