8月14〜16日 お盆休みは乗鞍岳でした。

 
このお山は、2700mの高さまでバスで行けます。
脚を使って歩いて登るのは、
一番高い剣ヶ峰(3025.7m)までの
約300mほどで、
小さな子供や登山をした事のない方でも楽に登れます、と書いてあります。
それで、年々脚が弱る主人の目標になるように、春から計画をしていました。
 
目標は出来ても、さほど練習もせずに
この日はやって来ました。
おまけにお天気も曇りから雨模様みたいです
 
小学2年の孫の男の子Mくんも、
急遽着いて来ることになり、
14日は、
子供が喜びそうな飛騨大鍾乳洞という所に
行くつもりでした。
が、800m手前から渋滞していて進まないので、
すぐに断念して、
平湯温泉まで行って、雨になりました
宿に着いたら、まず昼寝 
 
温泉に入ったり、
だらだらのんびりして過ごしました
 
 
温泉はさすがに良かったけど、
飛騨牛ステーキプランでいうのにしたんだけど、
これはあまり宜しくなかった
 
15日朝は、晴れていてラッキー
 
事前に、
ほおのき平駐車場に車を置いて、
そこから乗鞍岳行きのバスに乗り換えると
調べて来ていたんだけど、
宿の女将さんは、
近くのあかんだな駐車場からバスに乗れと
キッパリ言うので、
あかんだな駐車場まで行きました。
 
ところがやっぱり、
そこからは乗鞍岳行きのバスはなかったのです。
あかんだなに行ったら、あかんがな
だまされた と、思いました。
だます気は無かったにしても、
宿の女将さんがそんな間違った情報で
お客を惑わしていいのですか
 
あかんだな駐車場のお兄さんは
申し訳なさそうに、親切丁寧に
ほおのき平駐車場までの行き方を
教えてくれたので
ちょっと気がおさまりました
 
元来た道を戻り、その宿の前を通って、
特に文句も言わずに
ほおのき平駐車場へ向かいました
30分ほど無駄にしました。
朝は晴れていても、
お天気は下り坂、早く行かないと
 
そこから45分、バスで登って行きます。
上に行くほど、素晴らしい景色が
 

左の三角のお山は笠ヶ岳、右の方は穂高岳で、その左にとんがった槍が見えました
真ん中辺には剱岳も見えてるらしいけど〜
キレイに見えて、気分は上々
 

この向こうに白山もあるらしいです
自転車で登る人達も多いです。
 
やがて、乗鞍畳平に到着。
 

鶴ヶ池
 
雨が降る前に
最高峰の剣ヶ峰に登ってしまおうと思いました。
お花畑や周辺の散策は後回しです。
 
さて、
周りにポコポコと緑の山がいくつかありますが、
一体どれが剣ヶ峰
何も書いてないのでわからず、
側にいた登山装備バッチリの方に
聞いてみたら、
僕もわからないんだけど、
こっちの方に行く人が多いので、
僕もとりあえずこっちへ行くつもりです、と
ゆるめのお返事が。
 
それで同じように、
人の行列に入って歩き出しました。
 
お花畑の遊歩道が見えます。
道端にも色々な種類のお花が揺れています。
 

先日北岳で初めて見た、
トウヤクリンドウがたくさん咲いていました
 

イワギキョウも鮮やかです
 

高山植物の女王、コマクサ
 
きりがないです。
 
しばらく坂を登っていたら、
主人はゼイゼイし出して、
とても剣ヶ峰まで登れない、
この辺でブラブラしてるから、
Mくんと二人で行っておいで、と
言い出しました。
 
この日は十分時間をとっていて、
一日かけてゆっくり登っておりて、
お花畑の散策もして、
近くの高山で泊まる予定でした。
ところが、お天気が悪くなるので、
ゆっくり登っていられなくなりました。
 
私はここまで来たら、
山頂へは是非行っておきたいので、
主人には、山頂から電話するしね〜と言って、
Mくんと二人で足早に歩き出しました
 

不消ヶ池(きえずがいけ)
とてもきれいな色
雪渓もあります。
 
しばらく行くと、肩ノ小屋があり、
その先は、ゴロゴロ石の登りになります。
ここは火山なので、
石は軽石です。
持ち上げてもすごく軽いです。
歩くとゴロゴロと動くので歩きにくいです
 
Mくんはサッカークラブに入っていて
毎日ランニングもしていて
脚はしっかりしています。
どんどん登って行きます。
 
今朝、娘から、
2歳の子が行方不明になってるから、
Mくんが行方不明にならないよう
気をつけてなと、
ラインが来てたのですが。

Mくんは私の前をさささ〜っと
登って行ったかと思えば、
後ろで石を拾ってたり、
いなくなって大声で呼べば、
すぐ側の人の影から
ひょっこりはんと顔を出したり〜〜
予測不能の動きをします
 
余裕だなと思って、
もっと脚を早めると、さすがに、後ろから
待ってぇ、待ってぇと言うのですが、
待たへんよ!早くおいで!と言ってやりました。
周りの人は、オニババと思っていたかも
 
かなり登った所で、
上に見える頂上と思っている所に
人が少ないなと気がつき、
ひょっとしたら、
あの先にもっと高い頂上があるのかも?と
思いました。
 
Mくんにそう言うと、
上から降りて来た人が、
いえ、あれが頂上ですよ、
もう少しだから頑張って、と
声をかけてくれました。
 
ありがとうございますとお礼を言って
その頂上に着いてみたら、
やっぱり
その先に三角のお山がそびえていました
また、だまされた
 
 
蚕玉岳(こだまだけ)から剣ヶ峰。
 
励ますために
言ってくれたのかもしれないですが、
日頃、人にだまされたり、
嘘をつかれるなんて事はほとんどないのに、
こんな所で朝から二回もだまされるって
 
ここらで雲行きは悪くなり、
気がついたら、空は黒い雲が広がり、
風が強くなって、なんか怖くなって来ました。
 
小さなMくんを連れているので
ちょっと不安になったけど、
Mくんは全然へっちゃらみたいなので、
頑張って山頂を目指しました。
 

下に権現池が見える。
 

山頂
 
やっと着いた山頂は、
人が渋滞していて前に進みません。
鳥居をくぐって、
ぐるっとまわって下りるらしいのですが、
ポツポツ雨が降り出し、
鳥居の写真だけ撮って、
引き返しました。
 
山頂から、主人に電話しようとしましたが、
当然、圏外でした
しまった、と思い、
もう二度と会えないような気になりました。
 

その下の頂上小屋を覗くと、
カッコいい、バッジや手ぬぐいや
Tシャツが並んでいました。
このデザインのは、ここでしか
買えないだろうから、
どれか買って帰ろうと思いました。
が、店員さんは一人で
たくさんのお客さんの相手をしていて、
時間がかかりそうだったので諦めました。
でも、後で
やっぱり何か記念の物を
買って来ればよかったと後悔しました
 
小雨のうちに早くおりたかったのですが、
下に肩ノ小屋が見え出した頃、
ザーッと降って来ました
急いでMくんにカッパを着せ、
私も着ました。
 
私はゴアテックスのレインスーツに
ゴアテックスのトレッキングシューズで
万全ですが、
Mくんは、子供用のナイロンのカッパに
サッカーシューズです。
こんな雨の中、すぐにびしょ濡れです
 
元気に上手に下りてくれるので
助かりましたが、
気持ちは焦っていました。
 
肩ノ小屋が大きく見えて来ると、
玄関に、主人がこちらを見上げているのが見えました
 
人々が小屋に殺到し、
だんだん中に入って行きましたが、
とにかくいるのがわかってよかったです。
 
小屋に着いて主人と合流したら、
小降りになって来たので
さっさと畳平まで戻って
バスに乗る事にしました。
 
雨の中、お花畑を歩く気にもならず、
バス停に着くと、
また土砂降りになりました。
もう屋根があるので安心です。
 
ここで行方不明の2歳の子供が
無事見つかったというニュースを見ました
 
予定より早く山を下り、高山に向かいました。
 
高山では、高山ラーメンを食べるつもりで
安いホテルに素泊まりの予約をしていました。
予定より早く来たので、
とりあえずホテルに行って
休憩することにしました。
 
着いたら、やはり古めのホテルでした。
部屋のドアは年代物で、
これはヤバイかな?と思いました。
が、ドアを開けてびっくり
中はきれいに改装されて
しかも、めちゃくちゃ広い
ベッドはダブルベッドが二つ 
バスルームも広めで、
高級そうなシャンプーとかが置いてあります。
早速、Mくんはベッドからベッドに
飛び跳ねています
 
その上、上の階に温泉の大浴場まであり、
素泊まりなのに朝食付きでした。
何となく不運な旅行でしたが、
ここに来てラッキーがやって来ました
 
もうお腹がぺこぺこなので、
フロントで飛騨牛のよいお店を聞いて
出かける事にしました。
やっぱり美味しい飛騨牛を味わってみたい
 
もう雨も上がり、
高山の古い町並みを見学しながら、
お勧めの焼肉のお店につきました。
昼間から満員です。
騙されなかったみたいで、
すごく美味しかったです〜
 

 
次の朝は、
広い部屋でゆったりし過ぎて、
高山の朝市で桃を買って帰るのを
すっかり忘れて
帰路についてしまいました
 
帰りはすぐに高速に乗らずに
飛騨の景色を見ながら、
馬瀬(まぜ)という所を通りました。
荒々しい渓谷が雨にけぶって素晴らしく、
時々見える家も庭も
きれいに手入れされていて
美しい物だけで出来ているような
感じがしました
名宝のせせらぎ街道という所を通り、
郡上八幡から高速に乗って帰りました。
 
色々あったけど、
無事に家に帰ることができました