母の
生きるちからの音
「手の音が出るようになったの」
そう云って両手で叩いた音は
力強くパンと大きく響いた。
「あんたが足の手術だって云うからずっと毎晩神様に手を合わせて叩いてたら、こんなに音が出るようになった。一つ一つだね」
ただあそこに居たって
何もしてくれないから自分で考えてやってると云う。
やわらかな笑み
いつから母は
こんなに表情が豊かになったんだろう
母には敵わないな
ボヤボヤしてられないぞ
今までがあるからこそ
今がある・・・
様々な思いを
感じるままに
