「まだ生かしてください。怖い。助けてください。」
前夜、やっと本音で大泣きした。
今まで自分の事より周囲に気遣い、神経をすり減らしていた。
自分の命に気を遣う事なんて何一つない
生まれるままの言葉が私の本音
自分が生きるか死ぬか、一番大事なことに直面したら足元から崩れ落ちた。
暗闇の個室の中で、たった一人で向き合う死への恐怖は書き尽くせない。
その時、友達からの一通のメールが救いとなった。
いだきしんさんと つながること
気が狂うかと思うほど、死の恐怖のどん底に陥っていた私の子宮に
ぽっと光が灯った。
助かった!
針の頭くらいの小さな光が、見る見る間に子宮から体全体に広がる。
冷え切った体に温もりが全身に広がる。
やっと自分を取り戻し、私は安堵と共に眠りについた。
手術当日の朝は、綺麗な青空だった。
無事に終えたことに、心から感謝する今である。
朝8時45分から4時間の手術
その後の集中治療室は、長くて辛く、永遠の闇の地獄だった。
体は固定され、痛くても身動きできない。
「何かあったら言って下さい」
看護師の声は聞こえども、声が全くでないと分かった時の戦慄
「苦しい、痛い、助けて! 」 どんなに叫んでも届かぬ声
またしても恐怖のどん底に陥った。
暗闇に見える非常出口の緑の明かり
一体あとどれだけ、この恐怖と私は戦わなければならないのか
絶望しかなかった。
突然襲った強い吐き気
叫ぶこともできない私の周りに、バタバタと人が集まる。
「どうしましたか!」
吐く事もできない吐き気は二度ほど起こった。
心肺停止が起こったと、後で聞かされた。
意識だけが鮮明に働く地獄…
手術の翌日、お昼にやっと部屋に戻ってきた。
集中治療室から車椅子に乗せられた時は、半分死んだ状態のまま機械的に運ばれていた。
1人部屋に残されると、突然驚いたことに点滴を片手にぶら下げ
いだきしんさんのサウンドシステムをかけ
「お湯を沸かして白いコーヒーを飲まなきゃ」と、無我夢中で動いていた。
まるで別人になって動く自分の力は、どこから湧き出るのだろう。
ベッドに腰かけ、コーヒーを飲む私の姿を見て、回診に来た医者が驚愕していた。
「普通はベッドの中で横たわっているのが、精一杯だ」と聞き、ニコニコ笑っていた。
まだ痛みはあるが、驚くべき回復力で私はスタスタと歩き、医師が驚いて笑っている。
昨夜から今日にかけて、あまりにも様々な事があり過ぎた。
一瞬一瞬が信じ難く、ありがたく、今は感謝では伝えきれない。
人は希望があれば、どんな時も生きていける。
いだきしんさんの言葉が蘇る。
与えられた生命、大事に生きていきます。
笑顔で元気に講座やコンサートに行かれるよう、今の時間を大事に過ごします。
ありがとうございます。