



たびたび児島の村々を荒らし回ったので
村の人々は、東の大槌島の神に助けを求めた。
金の槌をもつ大槌島の神は
金の竜に変身し青い竜と
瀬戸内海上で激しい戦いとなった。
風雲が渦巻き雷光は空中を走り
大嵐の中、火を吹き、水をはなち
尾は水面を打ち、戦ったが、
金の竜はじりじりと追いつめられ
島にかくれた。
いきおいを得た青い竜は
島を十重二十重にぐるぐる巻き締めつけた。
突然、島がぐんぐん膨張し、ついに爆発して
青い竜は、バラバラになって飛び散って行った。
青い竜の目玉は、竜王山に当たって砕け
水晶となり、今でも時々みつけることが出来る。
又、竜の体は、島々となったり、
骨は、海中から引き上げられ、
下津井の漁師さんなど
これを削って薬としたそうである。
又、大槌島には金の槌が