おかーさん、思いっきり濃厚接触者なのがわかって、超どんよりな土曜日。

 

この日の午後は、カイカイのバスケ、今シーズンの初試合たった。

 

実はカイカイ、今まで4年間?所属したレックセンターのバスケには戻らず、今回、別のレックセンターに移動した。

 

これに関しては、長いことどうしようかなぁ?そっちの方がいいのかなぁ?とずーっとウダウダ迷い。決め手のないままズルズル今までのところで続けてしまっていたのだけれど。(なんか、バスケも空手もドラムも補習校も…我が家はいつもそのパターンだわ)

 

前シーズンの練習日に、コーチが放った一言(カイカイが後で話してくれたことで、おかーさんは直接聞いたわけじゃなかったんだけど)が、おかーさん的にはどうしても許せず。

 

それが決定打となって移動することに。

別にカイカイ特定に向けた暴言ではなかったのだけど、子供にスポーツを教える務めを引き受けている限り、言っていいことといけないことがある!そんな風に思わせるような、ひどい発言だった。

 

そんなわけで隣町のレックセンターへ。

今までの積み重ねがあって、みんながカイカイを知っていて、それなりの評価をされているレックセンターから、新しいところで全く新しく一からやり直しになってしまうよ。新入りのカイカイに誰もボールを回してくれないかもしれないよ。そんなことを一応カイカイに説明しての移籍。

 

新しいレックセンターでは。

まずドラフト(コーチたちの前でプレーして、コーチ達がプレイヤーを取り合う)があって、チームが決まって。こういう一連の流れも初めてだったから、ドキドキ。

 

前のレックは、メインのコーチの独断で。勝てる一軍チームと、勝ち目のない二軍チーム…なふり分け方で。カイカイは二軍のエースとして経験を積み、やっと一軍の試合にも出させてもらえるようになったところでコロナに突入。リオープンして、さぁどうなると思ったら、どうやらまた二軍、それも、二軍のコーチがカイカイのことを大好きだから!絶対にカイカイは自分のチームに!と言い張るから。

 

それってどうなん?と思っていたところに、一軍コーチの暴言が加わり。

あ、もうこの一軍コーチはイヤだ。人としていやだ!

そして2軍コーチ(熱意はあるし、カイカイのことをすっごくかわいがってくれるんだけれど、残念なことに何を言っているかよくわからない(多分、言語障害がある方だと思う)は、人はいいけれどコーチとしてはいまいちだし。

やっとこさっとこ、意を決して移籍!

 

カイカイの新しいチームはチーム3。(4チームある)

このリーグ、11ー12歳のこの集まりで、カイカイは…今までの流れからすると意外過ぎて、いまだに慣れないんだけれど…「チームの中で体の大きい子の一人!」

 

いやぁ、ここ1年でカイカイめっちゃ背が伸びたから…12歳までの子のチームとなると、カイカイ大きい子の一人なのねー(年齢的にも大きい子の一人だし)。もうずっとどちらかと言うと小さい子的な扱いを受けてきたから、急にそういう立ち位置、慣れないわー。

 

だから、今までのポイントガード(どちらかと言うと小さくてすばしっこい子がやる)ではなく、センター(体の大きい子がやりがち)的なポジション!いがー--い!!!今までのレックだったら、カイカイ=ポイントガード的な立ち位置がほぼ確立していたのに。

 

そして。週2回の練習が始まったんだけれど。

これまた、前のレックと全然違う!!!

前のレックは、とにかく走らされることが多かったんだけれど、このチームのコーチは「コーチの指導(おしゃべり)が長い!!」。

一つ一つのフォーメーションを、何でこういう動きをするのか…みたいな説明が長くて、カイカイ達は突っ立って聞いている時間が長い!

前のレックではそういう指導的なことはほとんどなかった。とにかくやってみろ的な、ワイルドな感じ。

カイカイが言うには、今のレックで「自殺行為」みたいなタイトルで、走らされる時間があったらしいんだけれど、ホントにちょっとしか走らなくって余裕だったらしい。え、これで「自殺行為」とか言っちゃうの?とカイカイは物足りなさを覚えるほどだったみたい。

なんか、練習って言っても、突っ立って聞いている時間が長いし。今までと全然違うポジションだし。大丈夫か?この移籍間違ってた??

おそらく、コーチにはカイカイが一応バスケ経験者だって言うのは見えていない??

そういうこととか聞かれた?って聞くと「全然聞かれていない」と言うし。

カイカイ以外の子は、前から子のレックセンターでやってきている子たちらしいし。

うー---ん。これからカイカイ、しばらく不遇の時代?辛抱な時期?

 

そんな風に悶々としながら迎えた、1回目の試合の日。おかーさんは濃厚接触者ということで、試合を見に行くのを断念しましたが。

 

おとーさんから送られてきたテキストだと。

カイカイ、なんか頑張ってる!!!

 



おかーさん、実は木曜日の練習の後、ちょっとカイカイにプレッシャーをかけちゃったのよね。

 

新しいレックの新しいチームでの初めての試合。カイカイは割と控えめな男だけれど、バスケと言うスポーツ+この状況を考えると、今回の試合は、アグレッシブに自分ができるところを見せて行かなきゃいけないと思う!と話して。

カイカイのプレーって言うと、一番パッと印象に残りやすいのは、相手からボールをスティールしてからの速攻反撃!足が速いから誰も追いつけないまま、レイアップシュート!できればそれを狙うのよ!!!そうすると、コーチや周りのチームメートの印象に残ると思うから!と。

 

 

んで。おとーさんが言うには、カイカイ第1クォーターでまさにそれを3回連続でやったらしい!!!

おとーさんのそばで見ていたよその家族も「わぁ、あの子すごいねー。また入れたよ!」みたいに驚いていたって。

よ、よかったねーーーーカイカイー----笑い泣き笑い泣き笑い泣き

おかーさん、カイカイのバスケ歴を誰よりも身近で見ているから、もうそれを聞いただけで嬉しい。

日ごろの頑張り(本人の意思と言うよりも、おかーさんの努力ですが!!)が実を結んだねー。

本人がやる気をもって練習しているわけではないけれど、おかーさんが連れて行けば、しぶしぶでも練習するわけで(これだけでも成長)。

その積み重ねがこういう結果を導いたんだって、わかってくれているかしら―。

 



チームもいいチームらしくて。

一度ボールを持ったら誰にもパスできない「Me Me Me!の森」に迷い込んでいるような困った子はいないらしい。

みんな、よく周りが見えていて、ちゃんとパスをしてくれる子たちの集まりらしい。

よかったー----!!

 

第1クォーターでカイカイの頑張りでリードをつけ(相手が先取していたのを、カイカイの3連続シュートで逆転したらしい)。

そのままカイカイのチームがリードし続け。

最終的には29-15でチーム3の勝利!!!

うち、カイカイは9点貢献したらしい。

頑張ったねーーーー!

 

家に帰ってきたカイカイが言うには、「実は家を出る前に下痢をして。試合中もお腹が痛かった。ハーフタイムにトイレに行った」とゲッソリ

第1クォーターで7点入れて、その後ほとんど得点できなかったのは、カイカイ曰く「おなかが痛くて。走ると、I was having a cramp」と。


えー---そうだったの!!!それはしんどいね。かわいそうに、そんな落ち着かない体調で試合をしていたとは!!

空手から(朝一は空手だった)帰ってきて、おなかすいてクルトンをバクバク食べていたせいじゃないの!?それか牛乳の飲みすぎ?

でも、無事に持ちこたえて、それなりに活躍できてよかったー---!

 

おかーさん、この日は濃厚接触者疑惑で、ガツ―――ンと落ち込んでいたけれど、カイカイがバスケでいい日を過ごしてくれて、それがせめてもの救いだったわーー。