ソラ子さんの算数の話。
 
例えばこれ。補習校の「ながさ」の問題で、cmとかmmを習っているところ。

彼女、数の操作は問題ないんだけれど、文章題で引っかかることが時々ある。そのひっかかる理由が、「文を読まない」から。特に日本語だと、読むのがめんどくさいみたいで、すぐに「できなーい。読んで―」と楽な方向に流れようとするから、それをさせないようにするのがまず一苦労。これ、日本語だと顕著だけど、現地校の勉強でスペイン語でも同じようなことをすることがあるから、言語特有の問題でもないと思う。

 

ソラ子さん、「なんで読まなきゃいけないの!」とか「もう読んだ!」とか、ぶーぶーひとしきり怒ってから、しょうがないなっ!って腹をくくって、声をあげて問題を読み上げると、たいていの場合、問題の意味を理解して正しく説くことができる。だから、「読む」作業がめんどくさいのであって、「言葉の意味が理解できない」わけではないんだろうな。

 

そして次の難関は…

例えばこれ↑。
 
(カ)の線と(キ)の線では、どちらがどれだけ長いですか? と聞かれたときに。
ソラ子さんは、「(カ)が1cmと2mm長い」という答えは、割とすぐに出せるの。おぉ、正解じゃないの!!で、それはいいんだけど。
 
彼女が苦労するのは、式を作ること。
先に答えが出ていて、じゃあどうやって解いたのか、式にしてみてーという段階で、苦労するんだな―。
この問題では「7cm2mm-1cm2mm=6cm」っていう式を作っていた。
 
これ、彼女を混乱させているのかな?って思うのが、アメリカの学校での勉強方法。
日本の算数って、必ず求める答えのところが空欄な出題じゃない?A-B=? みたいな風に。
アメリカの学校では、A-□=B みたいに、AとBの数字は既に与えられていて、じゃあ□に何が入るかな…的な式を書かされることもあって。
でも、日本の算数の解き方的には、求められていない答え「1cm2mm」が式に出てきちゃNGでしょ。
ソラ子の中では、どうしてそれがNGなのかわからないのよね。
式の計算自体は間違っていないんだけど、考え方的には×にされちゃうよね、日本では。
(アメリカではどうなんだろう?多分、OKだと思う)
 
答えは出せるんだけど、式で苦労するんだなー。
これ、どんなもんなんだろう?
いいのかな、まずいのかな??