木曜日。ソラ子がレゴがうまく作れない!ソラ子のシップが壊れちゃう!と、怒って大泣きして暴れて。

 

…しょうがないなぁ。と重い腰を上げて暑い暑い二階に上がり、ソラ子の相手をしていたら。

 

下からカイカイが興奮気味な声でしゃべりながらやってきた。

 

なにかと思ったら、おかーさんの携帯を持っていて。まぁちゃんと喋っている模様。

 

画面をのぞき込んでびっくり!! 見て!

蝶々!!
 
これ、みかんちゃんだーーーーーーー!!
 
私たちが日本を去ったあの日、みかんちゃんはさなぎになろうと、虫かごを脱出して壁にへばりつき。それを引っぺがして虫かごに戻してしまったら。ポトッと落ちたきり、動かなくなったみかんちゃん。
 
日本を去ってからは、まぁちゃんが毎日のように、みかんちゃんとゆずちゃんの写真を送ってくれていたんだけど。日に日に大きくなっていくゆずちゃんの成長を楽しむのがメインで。みかんちゃんは何の変化もなく。ただコロリと虫かごの底に落ちているだけだった。
 
それが!あれから12日後?かな。
無事に蝶々になって出てきた――――――!!!!すごい!!!!
 
これが蛹の殻。
 
まぁちゃんも、起きて様子を覗いたら、蝶々になっていた…と。そりゃあびっくりしただろうな―――。
 
でも、ホントに嬉しい!生命力旺盛でとても元気な子だったけれど、もう死んじゃったんじゃないか?と思ったことが2度。おかーさん、日本にいる間は、毎日毎日エサを求めて、葉っぱやら枝をむしり取ってくる日々だった。卵から日々の成長を見ていると、かわいく思えちゃうんだな~っていうのが不思議だった。
 
無事に蝶々になれたんだ!ホント、よかった!!!
 
さて、この子。一体何蝶なんだろう?
 
おかーさんとカイカイは、幼虫だったみかんちゃんの姿を観察しながら、予想を立てていた。
きっと、ナガサキアゲハだよ!って。黒くって、赤と白の模様がついている、大きい蝶々が生まれるんだよ!って。
 
さーーーて実際に蝶々になったミカンちゃん。
姿はまっ黒!
カラスアゲハか?クロアゲハ?とも思ったけれど、昆虫図鑑とインターネットが答えてくれました。
 
これは、やっぱりナガサキアゲハ。
でも、赤や白の模様がつくのは雌。
雄はうっすら模様があるけれど、ほぼまっ黒。
ミカンちゃんは、みかん君だったのです!!
 
 
そして翌日の早朝。まぁちゃんが、ミカンちゃん(みかん君)をどんぐり公園に連れて行ってくれました。
さぁお行きなさい!みかんちゃん!その大きな羽を使う時が来たのよ!
 
まぁちゃんいわく、ふたを外してあげても、しばらく飛ばず。あれ?飛べるのかしら?大丈夫?と思い始めた頃に、ゆらゆら~ひらひら~と高く舞っていったらしい。
 
ちゃんと飛べたんだ~~~!!よかったーーーーー。
 
カイカイ曰く、蝶々の寿命は2週間なんだって。残り2週間の命…と思うと切ないけれど、精一杯蝶々ライフを全うしてね!
ありがとう、ミカンちゃん!そしてありがとう、まぁちゃん!
さーて、あと残りはゆずちゃんだーーーー!