日曜日。朝、とっととご飯を食べてやってきたのはバスケットコート。

朝一で来ること。ここ大事。本当は、朝一、まず補習校の宿題をこなしちゃって欲しいんだけれど。敢えてバスケを朝一に持ってきているのには訳がある。
 
カイカイ…タイプ1なんです!
タイプ分けは好みではないけれど…でも、この「タイプ1」。読んだ時に、かなりよくカイカイをよく表していると思ったの。彼の取扱説明書が欲しい…と言われたら、この「タイプ1」が一番それに近いと思う。
 
タイプ1の人間は、人前で恥をかくことが大嫌い。誰だって嫌いだけれど、彼らはすぐに水に流せない。過剰に反応するのよね。人前でみっともない姿を見せることを嫌うんです。みんなの前で失敗しちゃった自分を笑って流せるような度量にたどり着くには、まだまだずいぶん時間と経験がかかると思う。(ちなみにおとーさんはこれが得意です。カイカイとおとーさんはこの辺対照的で。なので、おとーさんとカイカイはこのあたり、理解しあえないところがあるんです。)
 
で。それが何で朝一バスケと関係あるのかと言うと。
カイカイ、知らない人ばかりだとしても、たくさんの(うまい)人がコートにいる中で練習するの、気が進まないんです。
日曜日の朝早く…まだバスケコートは空っぽなんです!
これ、あと1、2時間後には、コートはいっぱいになるだろうし。午後なんて、バスケ大好きな上級者であふれかえっていると思う。
 
そんなわけで、朝一の練習。
先週バスケのクラスが終わって。日、水、木、そしてこの日曜日…と、こうしてバスケットコートにやってきて、シュートの練習をしているよ。カイカイに練習することの大事さ、練習したら少しずつ上手になって、上手になったらおもしろくなってくる…っていう事を経験してほしくって。(ドラムは今、いい感じでそのサイクルが回り始めている)
水、木は、カイカイの学校の近くに、穴場的なバスケットコートがあって。そこはいつもあまり人がいない!と言うことに気付いたので、そこに連れて行ってあげて。頑張ってるでしょ…。
 
だってさぁ。カイカイの練習嫌い…おとーさんとおかーさんが頭を悩ませている問題で。
 
先週の日曜日も、シュート50回がんばろう!と持ちかけて。
おかーさんもカイカイと同じ回数だけシュートをする(=一緒に同じことを目標に頑張る)と、付き合ってあげたりしてやったのに。
カイカイ、後半なかなかシュートが決まらず、だんだん怒って、外れるたびに、いらだたしい声をあげるようになって。そうこうしていたら、ドリブルして跳ね返ったボールが自分のあごに当たったらしく。それを、おとーさんが目撃して、「ププッ」と笑ったらしく。
そしたら、怒っちゃって(そりゃー怒るよ。おとーさん、何年カイカイと付き合ってるんだ!)。
お怒りになって、ボールを放って、車におこもりになってしまった…。
何で笑ったりしたの!と言ったら、「だって面白かったんだモーン」とおとーさん…。
あーーもう!
カイカイ、厄介な男でしょ。やっと練習し出したところで、妙なプライドが邪魔をする。
 
おとーさんと二人で話し合って。
とにかくバスケットコートに連れて行って、○回練習しよう!と持ち掛けて。おかーさんも一緒にやって。で途中で怒ってなげうってしまったとしても、親からは何も言わず。この「上手くいかなくてすぐ怒っちゃう」性質?を脱感作(Desensitize)できるかやってみよう…と。カイカイがどう練習するかとかどう感じてどう反応するかとかは、親がどうにかできることじゃないけれど。せめて、バスケットコートに連れて行く回数を増やす=環境をサポートすることはできるよね…と。怒って投げ出してしまったとしても、そこを一々叱ったり脅したりしても、プラスにはならないだろうから。こっちは何も言わずただ機会を与え続けるようにしよう…と。
 
水曜日は50回シュートして、終わった瞬間に怒って車にこもってしまわれた(笑)。
木曜日は、前日苦戦したので「30回」と数字を下げてトライなさっていた。そして無事終了。
この日は45回やる…と、何とも中途半端な数字を掲げていらっしゃった。そして、案外あっさりすっきり終了。気をよくされたようで、おかーさんの番になっても、ソラ子のボール(ソラ子もバスケットボール持ってるの)を使って、反対側のコートで練習を続けて、結局全部で100回やったらしい。
あーまったく。このまま調子を掴んでいってくれればいいんだけどー。
 
でさ。
思うのよね。
こうして両親の注目を一身に浴びて育っている第一子の横で…
誰からも注目されていないし、誰にも「やりなさい」って言われてないのに、一人でドリブルを練習する第2子の姿があるのよ…。
 
彼女の背丈と年齢では、どうにもこうにもシュート練習はムリってことは彼女も心得ていて。だから自分ができるドリブル練習。
世の中、大成するのは第2子(下の子)というのをよく耳にしますが…。こういう姿を見ると、なんかわかる気がする。いつも上の子を見て育ち、どうにか上の子みたいになりたい、やりたいと。自然と頑張る習慣がついているのよね。そんでもって注目されていない。いつもオマケのような存在だから、プレッシャーもプライドもなく、ただやれそうなことをやってみるのみ。
 
ちょっと前までボールが大きすぎて、ろくにドリブルもできなかったのに。こないだ(カイカイがボールを顎にぶつけて怒ってしまった時)は、なんか練習しているうちに、100回連続ドリブルできるようになっていて。
あら、いつの間に?上手になったのね~と。(注目していなかったから、ホント、あれ?いつの間にって感じ)
それに本人も気をよくして、この日もせっせとドリブル。
10回、20回程度であっという間に失敗してしまうことも多々あるけれど、それでも彼女は一々怒らない。「あ~、まちがえちゃた~」と言いながら、また一からスタートするのみ。
ソラ子のこういうところ、実は大いに褒められるべきところなと思う。
なんでもすぐにできるのが当たり前みたいな心構えのあるカイカイと、なにをやってもすぐにはできないのが当たり前みたいな心構えのあるソラ子。なんとも対照的で面白いよね。
 
そんなわけで、今日はご機嫌麗しくバスケの練習を終え。帰り道にさくっとジオキャッシュを2つほど。
 
二つ目のジオキャッシュは、こんなところを突き進んだところに隠れているらしい。
 
道すがら、羽のちぎれたチョウチョウを発見。
カイカイ、止まるかな?と指を差し出して見ていた。
基本虫嫌いな男ですが。それでも「カマキリ先生(香川照之)」のおかげで、だいぶ親しみを持つようになってきたんだなーと。こんな姿を見ると思います。
 
こんな枝がぼうぼう伸びたところを、痛い!痛い!と言いながら突き進み…
お宝発見!今回のお宝は大きなタッパーウェアみたいな容器だった。
 
バスケの練習もちゃんとやったし!無事2個ともジオキャッシュをこなしたことだし!ルンルンご機嫌で家路につきましたとさー。