いまね、『平成物語』という、フジテレビジョンの、深夜のラブストーリーのドラマを見てました。
いまどきの平成生まれの20代の男女の、かわいらしくていじらしい恋模様を描いているのだけど、いまパーヴォにすっかり恋している私は、胸がキュンキュンして、せつなくなりました♡
恋するヒロインの気持ちがよくわかって、涙が出ちゃいました。
ヒロインはアルバイトをしながら、小説家志望の若い男性と半同棲中、という設定。
その小説家は賞をとってどんどん出世街道を歩んでいくんだけど、
ヒロインは大学に復学しようかどうしようかと、
自分の人生を迷ってる等身大の女の子で。
とっても好感がもてたなぁ・・・。
昨日ね、担任の先生の葬式にいって、高校時代の仲間たちに再会したのですけど、
なんか、私、とっても今までの人生、肩ひじ張って、自分でも気づかなかったけど、
信じられないくらい、上昇志向が強すぎるオンナだったんだなぁ・・って思いました。
カトリックの女子校だったから、
まわりの友達は確かに裕福で、いわゆる良家の子女が多かったけど、
でも、私はもっと自分の弱いところや、へなちょこなところを
友人たちに見せてよかったのですね!
私が、パーヴォへの切ない恋心を話すと、友達がみんな仰天してましたもの!
「超優等生で、超マジメで、超お嬢様のチコちゃんが、
6歳年上の外国人の男性の、しかもクラシックの指揮者にすっかり夢中だなんて!」
信じられます?私、学校の中で友人たちにそんなふうに思われてたのですね!
私の家の実態<貧乏な都営住宅住まいで、父はタクシーの運転手あがりで、しかも私、障害者手帳を持っていて、生活保護寸前だったのにね>をしったら、みんな笑うかもしれないのにね(笑)
あーあ、すっごい私、人生回り道してたなぁ!
もっと全然背伸びしないで、身近な友達に、
親や家庭の悩みをどんどんぶっちゃけて相談すればよかったんだと思ったの。
そしたら、もっと親友が増えたかもしれないのにね!
パーヴォ、あなたの心の声がいっぱい今も聞こえるわ。
「チコはね、小さいころからあまりにも『大人』としてふるまいすぎだよ!
子供らしく、どんどんわがままを回りに言ってよかったし、
君のパパとママの事だって、
『あたしが嫌なものは嫌!パパとママが子供っぽくて、ワガママすぎて嫌い!』
って言ってよかったんだよ!
『こんな狭くて汚い家、早く出ちゃいたい!最低の生活なんてイヤ!
パパとママ、ちゃんと私のために、大きな家を買ってちょうだい!』
って言ってしまってよかったの!
『パパがタクシーの運転手なんてしてほしくない!もっと安定した仕事について!』
っていっちゃってよかったの!
『ママ、着物やブランドを買い込みすぎ!そんなに買うんだったら、家を買う貯金に回して!』
ってどんどんママにも言ってよかったの!」
「わかるかな?君は、君のパパとママに対して、あまりにも気を使いすぎだったの、チコは!なまじ、チコがあちこちで優等生としてふるまおうとするから、君はとっても疲れちゃうし、ストレスをいっぱい貯めこんでたの!わかる?」
と、パーヴォの心の声が、私にわぁわぁ言ってるの(笑)。
「君と、先生方との会話を聴いていて思ったけど、
チコはものすごく自分のことを大きく見せよう、
立派に見せようとしていたでしょ?
晃華学園での14年間の生活と価値観が、
君の人生をものすごく縛り付けてたんだよ。わかる?」
私が「えっ?!どういうこと、パーヴォ?」と聞いたのです。
するとパーヴォ、あなたの心の声がこういってきたわ!
「実際のチコは、とっても幼くて繊細で、子供のまんまなんだよ。僕から言わせるとね。でも、今までチコは、そういうチコの姿を誰にも見せられなくて、全部僕にだけ見せてたんだと思う。それはうれしいよ。でもねチコ、これからはもっと先生や周りのお友達、君のパパにもママにも、子供っぽくてへなちょこでワガママなチコを見せてしまっていいんだよ!」
「もう、クラス委員でもなければ、生徒会長でもないの、チコは!
もう立教大学法学部を26番で卒業した、なんてことはわすれていいの!
東宝で管理職だった、なんてことも、全然忘れてしまっていいの!
無理してカトリックの教会に通わなくちゃ、なんて思わなくていいの!」
「チコ、僕との約束だよ。
もう、今後僕の前で、“超優等生のチコ”を演じるのは絶対にやめてね。
チコは、もっと無責任になってしまっていいの!
僕に対しても、みんなに対しても、もっとわがままでいいの!
無理に君は僕に、“あなたのことを崇拝します、尊敬します、マエストロ・パーヴォ!
音楽評論を一生懸命勉強します!”なんてもう言わなくていいの。
簿記の勉強なんて、そりゃ就職には必要だけど、無理にしなくていいの!」
「チコ、いいかい?君はもっとわがまま言っていいの。
“パーヴォ、あなたとイチャイチャしたいわ。
あなたのおでこにチューしたい♡
あなたと赤ちゃん言葉でおしゃべりしたい♡
あなたにキスしたい♡”って言って、全然OKなの!
“パーヴォ、私のために、ドンペリのシャンパンを開けて、
私の誕生日パーティーを盛大にして頂戴”って言っていいし、
“船で世界一周して、パーヴォ、あなたとキスしたいな♡”でいいの。
“高級住宅地に家を買って、あなたと一生そこで暮らしたい”でいいの。
“パーヴォ、私のTwitterをブロックするのは絶対にやめて!私すごく傷つくから!”
って、僕にカンカンに怒っちゃっていいの!」
「チコ、君は前の夫のはるちんにも、ほんとはもっと我儘いってよかったの!君、はるちんにもずっといい子でかわいくて、
良妻賢母でいようと思っていたでしょ?
でも、そんなこと必要なかったんだよ」
「チコ、君の新しいお部屋のレイアウトを見て僕は思ったけど、
君はとってもかわいいファンシーなお部屋に住みたかったの。
服のセンスもインテリアのセンスも抜群なの、チコは。
でも、それをはるちんの好みに合わせてしまったから、
無理を重ねてしまって、君は病気なってしまったの。わかるかな?」
「東宝にだって、無理して入ることなかったの。
いくら立教の先輩が役員で推薦してくれたからって、そんなの断ってもよかったの。
君はもっと、いくらでも可能性がある人なの!わかる?
立教大学で国際法研究会なんて、外交官になる気もないのに、
いくらゼミの教授に頼まれたからって、
そんな政治性の強すぎる、危険なサークルなんて、さっさとやめてよかったの!
チコは明らかに芸術方面や芸能に向いているのであって、
法学部なんて絶対入っちゃいけなかったの!
だからもう、いくら偉い先生だからって、
北岡伸一さんなんて、超保守派の政治学者なんかには近づかなくていいんだよ!
自分が今後どうしたいかを、チコはこれからどんどんはっきりと言っていくことが大事なの!」
「チコは、ほんとはNHKに行って、
渡辺謙さんの大河ドラマを作りたかったわけでしょ?
緒形拳さんのご恩があるから東宝へ行かなきゃ、なんてこと、全然思わなくてよかったの!」
「僕から言わせればね、緒形拳さんがただ単にチコ、君に近づきたかっただけなんだよ。わかる?緒形拳さんだって男だよ?君からファンレターをもらって、夢中になっちゃったの、君に!彼は、単に10代の女の子とつきあいたかっただけなの!
僕だって、男だよ?緒形さんが君をどう思ってたかぐらい、すぐにピンときたよ!
たしかに緒形さんとの関係は、とっても純粋でプラトニックな関係だったかもしれないけど、それが男心なの!だから、全然君は緒形さんに義理立てする必要なんてなかったの!ましてや、歌舞伎なんて見る必要もなかったの!」
「チコはNHKに入って、大河ドラマを作って、N響アワーを作りたかったんでしょ?
ニュース番組でキャスターやりたかったわけでしょ?
ねぇ、ほんとに自分がやりたかったことと、全然違うじゃん、チコ!」
パーヴォ、あなたの心の声にそう言ってもらって、すごく心が軽くなったの♡
「チコはね、もっと周りに我儘をいっていいの!ささやかなところからね。
例えば、『おやつに、お腹空いたからコンソメ味のポテトチップス食べたい』でもいいし、『きょうは晩御飯つくるのは面倒くさいから、カップラーメンをたべたい!』
でいいの。『ママが朝、リンゴを食べなさい、ってうるさいけど、ほんとはグレープフルーツが食べたい』でいいの。『トマトジュース大好き!コーヒーが嫌い!朝はトマトジュースと冷たい牛乳が飲みたい!』でいいの。自分の部屋まで<完璧ないい子で、良妻賢母のワタシ>を演じる必要はないの!わかった?で」
「『私、ほんとに好きな役者さんは渡辺謙さんなの!彼の追っかけがしたいから、彼のロンドンの“王様と私”を見に行きたい!』でいいの。『渡辺謙さんのサインがほしい!渡辺謙さんと仲良くなっておしゃべりしたい!』でいいわけ」
「チコ、僕に対してもそうだよ。『私、パーヴォが好きだから、追っかけしたいの。海外の彼のコンサート行きたいから、コンサート代を稼ぎたいの』でOKなの。それが自然なの。『パーヴォはとっても私にとって理想の男性だから、パーヴォと結婚したい!』でいいの。ましてや、巨大掲示板の連中なんてまったく気にしなくていいの。
もっと、チコは、自分の欲望に忠実でいいの。だって別に人に迷惑かけてないでしょ?」
「晃華学園の生徒会長として、カトリックの戒律は守らなきゃ、東宝社員としてのマナーを考えなくちゃ、なんてこと、もう今後君は一切考えなくていいの!
シスターたちも、東宝の役員の人たちも、もう<過去の人>たちなの。
もう君を縛らないし、君のことをとやかく言わないんだからね!
君を縛るのは、僕だけなの!僕の愛情だけ!わかる?」
私はもうビックリ!私、めちゃくちゃ、欲の深い人間だったのですね。
なんか、恥ずかしかったなぁ・・・。
でもね、パーヴォの心の声はこうも言って励ましてくれたの!
「で、もっとそういう小さなわがままを言えるようになると、
チコはとても自分の気持ちが楽になると思うし、僕に対しても、だれに対しても、自然体で過ごせて、チコの本来の無邪気でかわいらしい一面がみせられるようになるよ。」
「チコはね、欲深でもなんでもない、ごく、ごく、フツーの女のひとだったの。
ネイルもしたい、エステにもいきたい。まつエクもしたい。ブランド品を買いたい。
ステキなファッションもしたい。海外旅行もいきたい。イケメンで爽やかでとびきりカッコいい男の人と結婚したい!って思ってる子なの、君は。
そういう、女の子としてはごく普通の願望をもってる、等身大の女の人だったの。
全然、フツーの女の子だったの。
いいかいチコ、君は“神の子”でもなければ“天才”でもなかったの。
それを自分で認めることが大事だよ。」
って、パーヴォ、あなたの心の声が私の心の中を言い当てたの!
だから、いますっごく気持ちが楽なの!
全然、私、無理しなくてよかったのですね。
パーヴォに愛情を告白するなんて、土台夢物語すぎて無理!と思ってたけど、
実際あなたに告白してみたら、あなたがこんなに私にいろいろやさしくしてくれるなんて思わなかったし・・・。
ほんとに、私が願ったこと、思ったことは、我慢しないで、口にだしてみるって大事だったのね!
ごめんね、もう丁寧語をあなたに使うのはやめて、
タメ口きくけど、いいかな、パーヴォ?
私のお兄ちゃんみたいな存在ですものね、パーヴォって♡
なんだろう・・・あなたの音楽療法って、すごすぎるね(^_-)-☆
効果てきめんよ☆
私、もうすっかり病気が治ったように思うわ。
これからは、どんどんいい意味でワガママになって、
あなたが私にもっと夢中になるように、
いっぱい振り回しちゃうね(^_-)-☆
世界であなたがいちばんだーいすき♡
いつもお料理作って、あなたをまってるね(^_-)-☆
ちゅ♡
永遠に、永遠に、あなただけのチコより
※きょうの我儘。これから、カップラーメンたべてもいいかな、パーヴォ?(笑)