一人っ子を痛感する時
母が入院から3日で手術が決まり
今まさに手術中
今更ながら 私は一人っ子というヤツだし
母方の親戚は皆 遠距離
父方は 誰もいない
父の姉たちは子供がいなかったので
従兄弟も存在しない
父が通院、入院、いろいろ繰り返し
施設へとなった時も
母はそういう事に全く疎い人で
すべて私に投げて来るので
いろんな手続きには
だいぶ慣れた気がする
でも 手術の立ち合いに一人は
なかなかしんどい
個室状態の控室
テレビもご自由にと言われているが
見る気にはなれず
静かな部屋の中
お隣の部屋の方たちの出入りの音だけ
わずかに聞こえてくる
今日のこの時間のために
久しぶりに文庫本を買った
馴染み深いカバーの手触りと色に
少しばかり気持ちが落ち着くと信じて
多分 これを読み終わる頃に
手術は終わるだろう