こんにちは。ジュリーと申します。
近年雑誌カテゴリーの販売額は着実に減少しているようです。
我が身を振り返ってみても、検索履歴でAIが予測した情報がソーシャルメディア上にエンドレスに流れてきますし、
好みのブランドやインフルエンサーのアカウントをフォローしてさえいれば、最新の情報がベッドでゴロゴロしていても手に入る時代。
わざわざお金を出して雑誌を買う人が減るのは、まぁ仕方がないと言わざるを得ません。
、、、とはいえ、私は紙の雑誌が本質的に大好き。
それは10代に雑誌を隅から隅まで読み漁り、スクラップしていた原体験に遡ります。
インターネットもソーシャルメディアもない時代には、テレビと雑誌が唯一無二のトレンド情報源でしたよね。
(インターネットが一般に普及し始めたのはWindows95発売以降で、1997−8年くらいだったかと思います)
欧米のファッションに恋焦がれていた私は、フィガロやマリークレールをワクワクしながら読んでいましたし、
時々奮発して輸入版のVogueなども買っていました。(日本語版はまだなかった)
当時はスーパーモデルの全盛期。
クリスティー・ターリントンやクラウディア・シファー、ナオミ・キャンベルを誌面で見ない日はありませんでしたし、
広告のイメージフォトもアーティスティックで、今でもスクラップして残しているものがたくさんあります。
例えばこちらはGucciの広告。
いつのものかは記録していないので不正確ではありますが、おそらくトム・フォードがクリエイティブ・ディレクターだった時代のものかと思われます。
今よりもエレガントな印象ですよね。。男性のスーツは少し時代を感じるけれど、レディースは今着ていても違和感なさそう。
上から二つ目のハンドバッグ、ちょっとケリーバッグっぽい。笑
当時女子大生だった私の周りでは、グッチとプラダが2大人気ブランドでした。
プラダのナイロンバッグとグッチのバンブートートがキャンパスに溢れていました。
(今思うと随分と呑気な時代だったと思いますが。。。)
私はというと、バイトで貯金して休暇になるとバックパッカーをしていたクチだったので、そんなものを買う余裕はありませんでしたが。笑
でもスクラップブックを見る限り、私はグッチのデザインに惹かれていたようです。
今調べてみたら、バンブーバッグのオリジナルは1947年とか。知りませんでした。。。
グッチ以外のお気に入りの写真はというと。
アルマーニをきたシャローム。
キリンのようなナジャはクールビューティのアイコンでした。
言わずと知れたケイト・モス。これはセルッティの広告?
サムネイルにした、ヘレナ・クリステンセンも本当に魅力的でした。
今、雑誌のページを繰っても、スクラップしてまでとっておきたいと思う写真に出会うことはほとんどなく。
それは、残念だけれどもトレンドの牽引役ではなくなってしまった雑誌から熱量が失われた、ということなのかもしれません。
そんな中で、大草直子さんが編集長を務めるAMARCは紙だからこそできる情報発信をコンセプトにしているところに共感し、密かに応援しています。
https://amarclife.com/others/20220609-amarcmagazine02/
雑誌ではありませんが、Madison Blueのイメージカタログもわざわざ有料の紙の冊子を作っていて、やはり紙媒体の可能性を大切にしているようです。
https://shop-madisonblue.net/view/item/000000001040?category_page_id=2023SS
時代とともに移り変わっていくもの、消えゆくものはあるけれど、次世代に何を残したいのか、何ができるのか、そんなことを考えるのも良いものです。